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魔物使いのリュカとブラウニーのやる夫 エピローグ 【 The memory will never die 】

883 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:37:31 ID:jPiu4YaQ0



                                           , r '_´丶
                                      , r'´' ´ j ,'
                                         / '  , -.//-,            _
     ,A- 、                          /   / ', ', 'j .j            /./ヽ_ ,、
.    "  .ヽ  `丶 、                       /   /   ,.','___j ,'          _ ,ゝ‐' ´ / ヽ
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       ヽ__  丶 .'、ヽ、 ヽ', 、、.V,''''''.、,----, ,---,./ __ .// r‐.//'lj j ̄´/. .n  .,'r './  / V . ./
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               レ -' `.´       l ',r───コ ./  r──‐コ        ´  ヽ./
                          >‐ ' ',   .', ´/  フ' /´
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                               ~エピローグ~

                          【 The memory will never die 】

   ───────━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───────




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884 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:38:21 ID:jPiu4YaQ0



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                 【BGM:http://www.youtube.com/watch?v=zM8t_XMrFSw

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                     / ̄ ̄ ̄ ̄  \       |   ./    //三三三{
                         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\   \    .|  /   ///三三三Z
                       / ̄ ̄ ̄ ̄ \   \ |./  ////    \
                         7´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\   V !/ ////         \
                     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\\\ V.////             |
                        }:三三三三三三三.×\\l.///×三三三三三三三:{
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                    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                          彼女の愛した7人の家族達の思い出。
                                 私は何度も、聞いてきた。
                    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───










           ノ:x:‐――――<_ : : : : : : : : : : : : : : ∧
          〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ハ::::`<: : : : : :\: : : :}
          /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」_::::|::|`ヽ: : : : ヽ: /
          |:::::::|:::{:::x==ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/\: : : :.〉
          l:l:::::l::::〃んハ ` ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
           |:|:::::|::::i| ぅ::::!     ̄ んハ 》.':::::/::::::∨        ――できる夫は、出会った頃から
           L! :::L::」 `¨´     弋_ツ /:::::/ }::::::|
            //:::}::八      '      /:::::/.ノ:::::::!           真っ直ぐな目をしていた子でした。
        //:::::,'::::::l\   ー    . イ::::/::::::::i:|:::|
          //:::::::}:::::: !: : >。.. _ ...。<:/::::/:::::::::::i:|:::|          日を追うごとに、その想いは強くなるばかりでしたよ。
       //{::::::/::::::: |:\: :.>ヘ<: : :/::::/: : 〉 ::::i:ト::{
      / x:〈://::::::: !: / -- 7: : /::::/: /{:::::::i:| ヾ:.、
     i{ /: : ://::::::::://   --┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|  \
      /: : ://::::::::/:/    --ミ:.,':::::,': : : : :/:\|    ヽ
       |: : 〃,:::::::/: {     r ノ {::::::{>=彡: : : : ヽ     }i
      }: : i{ {:::::::{: ri     /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }_ .ノ
      人: :.`:∨:::}∧`ニニア: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.' ̄


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885 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:38:54 ID:jPiu4YaQ0


         ____
       /     \           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      /  ⌒  ⌒ \              一人旅を始めた彼女に、初めて出来た魔物の友人。
    /    (⌒)  (⌒) \                  弱い一匹のスライムだった彼は努力家で、
     |       __´___    |                周りに恥ずかしくない自分でいられるように
      \       `ー'´  ,/                  いつでも自らを高めることに尽力していたという。
      /⌒ヽ        ィヽ        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |





                                    )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                                       /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
                                    /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
                                   ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
                                  {://{:::/::/,二ノ:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
                                      i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./
                                        _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
                                      {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
                                     .      /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
                                     人 ー /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {
                                 _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
                             / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
                            // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
                             {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
                              .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!
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           勤勉が身を結び、初めての呪文ニフラムを覚えた時には大はしゃぎだったという
         一匹のスライム。そんな彼の顔を思い出すたび、できる事ならばもう一度だけでも
              あの笑顔を再び見たいと思ってしまう、彼女はしみじみとそう語ってくれた。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   (ヽ三/) ))
                ,___ ( i)))
              /     \ \
             /   ⌒  ⌒ \ )
           /     (>)  (●)ヽ
           |    //  、__',_, // | =3
           \            ,/
         ⊂ヽ γ         ヽ
         i !l ノ ノ            !
         ⊂cノ´


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886 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:39:13 ID:jPiu4YaQ0


           ___
         /      \                 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
        /        \                         最弱の魔物と名高い、一匹のスライム。
      /     ヽ_   _ノ \                       出来ることは限られていて、少ない。
        |  u   ( ●)  (●) |  __              そんな自分を悲観せず、自らを高める努力を
      \        / ̄ ̄⌒/⌒   /               決して怠らなかった姿勢は、彼女は好意を超えて
      (⌒      /     /     /                     尊敬すらしていたと語ってくれている。
      i\  \ ,(つ     /   ⊂)          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      |  \   y(つ__./,__⊆)





                                              ____
             i^,\ _,,_ /^l                      /      \
             lノ  ゝ_ i|l _ノヾノ                          ─   _ノ    \
            シ " ( ●)  (ー )ミ                     (●)  ( ー)      \
           メ  =   (__人__)  =ヽ                  | (_人__)       u  |
          彡           ;ミ                      \` ⌒´       /
            ヾ         ン                          / ー‐       ヽ
            /     ""  |                      /            `
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
              不仲の目立つブラウニーとキラーパンサーが仲違いをするたび、
                   よく双方の言い分を聞いて諌めていたのが、彼だったという。
         何度そんな彼に助けられたことかと、彼女は忘れられないといった面持ちで語る。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                                ____
                              /    \
                              /   ノ '  ヽ\
                            / /)(●) (ー) \
                         | / .イ    '    u |
                         ∨,'才.ミ).  -‐‐-  /
                             | ≧シ'        \
                        /\ ヽ          ヽ


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887 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:39:35 ID:jPiu4YaQ0



゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
          ゞ、/:::{::::::i!Ⅵ≠ミゝヾゝイ示ミ、:」::|ヽ:::::::::ヽ          やらない子はまだ日が浅いから
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!       わからないけど、お姉ちゃんかな?
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.     _ .   人::::}::/:::!::::::::八
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、_ _ _ ..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(         ……できる夫は私、お兄ちゃんだと思ってますよ。
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ



       ____
      /        \
    /  _ ノ   ⌒  \          ははは……出会って仲間にして貰った経緯を思い出すと
   /   (⌒)   (⌒)  ヽ
    |       __'___     |        目上に見られるのも不思議な心地ですけどね。
    /  ̄`ヽ   {  ノ      /
.   /    /            "
  l    l          \
  l    l      l´ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ
  人__ノ       ヽ ____ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   一度彼のことを、自分の兄のような存在だと語った過去には、
                そんな想いもあったからだと気恥ずかしそうに彼女は言う。

             『彼がいたから楽しい旅暮らしはあったと言っても過言じゃなかった』
            胸を張ってそう言う彼女にとって、彼がどれほど大きな存在であったかは、
                    もはやこれ以上の言葉を待つまでもなくわかることだった。
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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888 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:39:52 ID:jPiu4YaQ0



   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          近い名前を得たドラキーの少女にお兄ちゃんと呼ばれ、照れ臭い面持ちながら
          最初それを受け入れる。その後彼が、『僕もしっかりしなきゃ』と吐露した時、
              彼の中にある意識の強さを彼女は垣間見た気がしたそうだ。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                         ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
                      /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
                       八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
                        {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
                       ゞ、/:::{::::::i!Ⅵ≠ミゝヾゝイ示ミ、:」::|ヽ:::::::::ヽ
                  /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
                  〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!
                //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.     _ .   人::::}::/:::!::::::::八
               /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、_ _ _ ..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
               Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
                \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
                 `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
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            / (⌒)  (⌒)\                       i' ,r'⌒^^ ⌒ ^ヘ ,  Y
          /     __´__    \                   (:.ハ : : : ,ヘ...:::..:::::..:ヽ  l
           |       |r┬ |      |                     (:::::: ,ィ'  ヽ、 (,:...(,::`}
            \       ゙ー'    ,/                  /):: ⌒) (⌒ ) )::::::リ
            /⌒ヽ         ィヽ                 ./ ((i  、 _ . ''  ハ::::ハ
            / rー'ゝ       〆ヽ                 〈  くY''ヽ    ,ィ'ノ .:y
          /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|                   ヽ / ̄'i   /'  ̄ヽ
          | ヽ〆           |´ |                     ヽ〉  !、 /    ヘ
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         新しい妹に勉強を教え、白兵戦が苦手な者同士、技を増やす努力を重ねる。
                     小さなドラキーがマヌーサの呪文を習得した時、
             ドラキーより先に彼女に嬉しそうにそれを報告したのは彼だった。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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889 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:41:13 ID:jPiu4YaQ0



   r 、.     ,、
   l ヽ,,, -ー -', l
   /  @ o  @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)               それを自分で彼女に伝えて驚かせたかったという
  リ::::::( ( ≡) (≡::(                    妹のドラキーとしては、ちょっと残念だったらしく、
.  ハ::::ハ u      j) )                   先走ったお兄ちゃんはしばらくなじられたらしい。
    Y ヽ   ⌒イ' y          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    / 'ヘ   j ̄へ
   /、  ヾ /   ヽ\
    il     Y   i , 〉
    l ヾ .._  i!  .. イn /
    l j    i!   E_,)




                                             ____
                                           /      \
                                          /_ノ    ヽ_  \
                                        / (≡)   (≡)    \
                                         |    | | __´__ | |      |
                                        \.  | | `ー´.| |    /
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         可愛さ余って突っ走ったお兄ちゃんは、妹に嫌われたんじゃないかという不安から
                   酒をかっくらい、彼女に泣き付いて、一晩中絡んできたという。
                      この時ばかりは、彼女も参ったものだと感じたそうだ。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
              _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
             /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
              .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
             |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
              |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
              |::::::::::::l::::::{ l_ノ」|L::::::::」 L:::::: 」
               :::::::::::_:|:::: | x==ミ、   r=ミ.ハ:::!
               } ::::::{ (|:::: |          {:::::|
              .':::::::::ヽ.!:::::| u   、 _ .   人:::|
              /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|
               /::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
           /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
             /::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|
          /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧


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890 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:41:25 ID:jPiu4YaQ0



           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                    日頃おとなしい一方、彼は真っ直ぐだった。
                   強く思ったことは余程のことがない限り曲げなかったし、
                       その末に導き出される結論も的を射たことが多い。
                  それで詰問されると押し負けるばかりだったという。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。
       ____
     /       \
    /  _,ノ   ー \          うーん、やっぱりご主人様はもうちょっと、おしゃれした方がいいですよ。
  /   (●)  (●) ヽ
  |       '      |       せっかく女の子に生まれたっていうのに……
  \       - ―    /
   /            \



           ノ:x:‐――――<_ : : : : : : : : : : : : : : ∧
          〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ハ::::`<: : : : : :\: : : :}
          /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」_::::|::|`ヽ: : : : ヽ: /
          |:::::::l:::{:::_ノ=ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/\: : : :.〉
          l:l:::::l::::〃んハ ` ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
           |:|:::::|::::i| ぅ::::!     ̄ んハ 》.':::::/::::::∨      そう言って貰えるのは嬉しいんですけど……
           L! :::L::」 `¨´     弋_ツ /:::::/ }::::::|
.          //:::}::八 ""   '      u /:::::/.ノ:::::::!         やっぱり旅暮らしは動きやすさが肝ですし、
        //:::::,'::::: l\   ー  "" . イ::::/::::::::i:|:::|
          //:::::::}:::::: !: : >。.. _ ...。<:/::::/:::::::::::i:|:::|        あまりそういうことに意識を割くのも……
       //{::::::/::::::: |:\: :.>ヘ<: : :/::::/: : 〉 ::::i:ト::{
      / x:〈://::::::: !: / -- 7: : /::::/: /{:::::::i:| ヾ:.、
     i{ /: : ://::::::::://   --┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|  \
      /: : ://::::::::/:/    --ミ:.,':::::,': : : : :/:\|    ヽ
       |: : 〃,:::::::/: {     r ノ {::::::{>=彡: : : : ヽ     }i
      }: : i{ {:::::::{: ri     /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }_ .ノ
      人: :.`:∨:::}∧`ニニア: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.' ̄

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

891 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:42:00 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ          でもリュカ、正味女を捨て過ぎよね。
    リ::::::( ( ー) (●::(___
.    ハ::::ハ  ,,     リ) )__   )       年頃の女の子がおしゃれに殆ど手もつけてないってのは、
     ) ) )/⌒, ⌒ノくハ(/  /
    (,(.( '  /  い ノ:::)) /            魔物の私達から見ても勿体ないと思うわよ。
    ノ/)/  /ヾ ソ ̄(( /
     ,' /  /   Y    Y
     l:  /......    .....  i
     |,/.. ::::::::   ::::: .ノ



   r 、.     ,、
   l ヽ,,, -ー -', l
   /  @ o  @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
  `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)       動きやすさがどうとか、言い訳にしか聞こえないのだ。
  リ::::::( ( ー) (●::(
.  ハ::::ハ  ∩ /777) )         アクセサリーぐらいはつけられるでしょ?
    / (丶_//// ヽ
   /、  ヽ  /   ヘ
    i ヽ /  /    il
    ヽ__ノ i!  .. イl



                 ∧ _,,
                 (#゚;;-゚)      シネバ クサルダケ。
                 /U;;;⊃     オシャレ スルナラ イマノウチ。
               ~(;⊃ ⊃



.   /::,::::::::::,::,:::::::::::::::::::::!::::::::::::::|:::::::::::::|:::::::::::::::::::::
 /::/:::::::::/:/|::::::::::::::::::::|::::::::::::::|::::::::::::|::::::::::::::::::::::
//:::/ ::::::::::/:/ .|::::::::::::::::::|:L::::::::::」::::::::::::|:::::::::::::::::::::::
/ '/ :::::::::::'::/==|::::::::::::::::::|:::|== .|::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::
../ :::::::::::: :/===L|l:!:::::::::::|!::|===L::::::::::」:::::::::::::::::::::::::
i ::::::::::::::::/.___,リ|:::::::::::!==、_____|:::::::::::::::::::::::::         えっ、女性陣からもフルボッコですか?
!/|:/:::::::::| | !)::! =L:::::::」== | !: :::::: : ; |::::::::::::::::::::::::::
 ' /:::::::::i l ノ::ノ ======== | i : ::: : ノ/;::::: :::::::::::::::::::
  '7::/::::! ` ´        ` ー― './:::: .::::: r‐、:::::
  '7::::::|                  /::::: .::::: /ソ } :::::
.  /:::::: 人     ┌ -- ┐  u /:::/.:::::/// ::::::
 /::::::::::::::::\    ゝ, -‐⌒ ヽ/:::/::::::/ー ´ ::::::::::
/:::::::::::::::::::::::::`У´: : : : : : : : : ヽ"::::::/.:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : :ヽー、.::::::::::::::::::::::::::

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

892 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:42:21 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。
             ___
        /      \      _人_
     ,---、  \    /\ ― 、`Y´       ほら、ご主人様! みんなもこう言ってますよ!
     .l   l  (●)  (●) \  |
     .|   |     _'__     |  |        ですからこの髪飾りを――
     .|   |   |!!il|!|!il|  / /
      ゝ     |ェェェェ|    ノ
      \          /
       /             |
      /             |



           /:/::::::::/:::/::::::|:|::::::::::}::::::|:::::ヽ:::`:<: : : ミ}
          /.イ::/:::::::/:::/{:::::/|:|::::::::十::┼-::::::::::::::::::ヾ: ヽ
         〃 /::/:::::::/:::/7「`:{ l:l::::::::/}:::::ハ::::::::::i:::::::::::::∧ソ             や、ま、待って……引っ張らないで……!
          i{  .{:::{::::: /:::// x=ミ、l:| ::::/ |:::/ }::::::::}:::::::ヽ::::::} _(:.\
            ヽL::::{::::{:ハ〈 ん:!  ̄  '′u 〉::::::ハ::::::::ハ:::::廴:_:r-:.`---:、_     ふ、服が乱れるから……ちょっと……!
              ./::::/:::! じ'    z=-、 /:::::::;'`|:i::::::::i:::::}:.  >===:、: : \
           /::::/:::::::::{ //  '  /// /:::::::/.) |:|::::::::}:::: r---`ー‐-:、: : : :ハ
    ___....:彡'::/::::::/::込、u c-っ  /:::::::/-≦:|::::::/::/ `ー--:、: : : :.{: : : :.|、
 /   ̄ フ:::::::::/:::: /:::::::::::::::>。.  /,':::::::/: : ://:  ̄:>、__  \_`_: : : :.ヽ
/    /::::::::/::::::/:::::::::::::/: :  ̄:/: :/::::::/:_://:/:/´: :/: : : : :`i    ヽ: : : : : : \
    ./::::::::/::::::/::::::::::::::::ミ:=: : : : x<//::::/: : :/: :./: /: /⌒ヽ-、    }: : : : : : : : 〉
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  ./::::::::::::{/{(::::::: /:::ミ: >: \:_:彡'//::::/: : : : : : : /:./    / /    └----彡   ’,
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゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





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                           思い込んだら、止まらない。
           行動力の裏にあるその素直な想いには振り回されることも多かったけど、
                今となってはいい思い出だったと彼女は何度も強調して語ってくれた。
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893 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:43:25 ID:jPiu4YaQ0



                               .{:_:/:::::::::::::/:::::::::::::/::/ \,}:::}:::::::::}::ハ::::::::::i::}ハ/:/
                                 ヽ}:::::::::::::::/:::::::::::冬ミトx、/::/ :::::://_」__::::::|::!:::!'
                                .:::::::::::::::ハ::::::::/ | (;;;∨ ¨⌒ヾ''´   |::::::::::!:|::l|
                                 /::::::::::::/ (i:::::::{ ┴‐-' ::::::::::::::::::   ハ:::::::,:::|::l|
                                  /:::::::::::::人 | ::::::|     ::::::::::::::::::: z=、//:::: /::リ::i|
                              / :::::::::::::::::::::| ::::::|  u         ハ⌒'ヾ/:ノ
                                / :::::::::::::::::::::八:::::::>.:-:‐― 、`ヽ    !:|::ト、
                             / .::::::::::::::::::::::::::::ヽ´: : : : : : : .:ヽ    ..イ:::|::| |
                            .' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\: : : : : : : : :\「::::::!:: |::|_|
                            . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \: : : : : : : :∧::::::::: |::|
                            l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\.: : : : : :.∧¨7::ハ:|
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                      強敵、偽太后との戦いの中でも彼は逃げなかった。
        自分より強い仲間達が次々と倒れ、自分と彼女の2人しかいなくなっても、戦い続けた。

              あの日、たった一人で難敵に挑む恐怖と直面せずに済んだ。だから戦えた。
                 それは、諦めずに戦い抜いてくれた彼がいてくれたからだ。
               そばにいてくれるだけで勇気を分けて貰える、心強い仲間だった。
            過去を振り返る彼女の瞳には、彼を誇らしく思う気持ちが溢れていた。
  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                / ̄ ̄ ̄\
              / \三三/ \
             /  (○)三(<)  \
             |     _'_   u  .|
           _,..,\.   ` ⌒´ , ノi/
         \、  r´/     ノ)ノ,(_ノしν
         《, nnnn ヾ》     ( j nnnnぅ ノ
         弋`ーマ乂      (廴`二ンζ
         /゙''ー-‐'' |       /
               |   r   /
                ヽ  ヽ/
                 >__ノ;:::......


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894 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:43:52 ID:jPiu4YaQ0



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                        その戦いの日、逃げだした1匹のブラウニーがいた。
                       その過去を知る彼は、やがて後にブラウニーに詰問する。

           それは彼女が大魔王の手先に攫われ、それを救うために再び彼らが集った日。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───



゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。
             ___
        /     u \
     ,---、  \三三/\ ― 、       あの強大な敵に怯まず立ち向かうことが出来ますか!?
     .l   l  (>)三(○) \  |
     .|   | u  _'__     |  |        かつてのように、逃げだすことはもう二度と許さない!
     .|   |   |!!il|!|!il|  / /
      ゝ     |ェェェェ|     ノ            その覚悟を持って、ご主人様へ向かえますか!?
      \          /
       /             |
      /             |



                             ________
                           |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
                               |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
                    _       |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
        ∧二二/⌒ヾ二二 /卅ヽ二二二二|!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
      ∨二二ヾ___ソ二二弋 ソ二二二二|!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
         /  /ノ   \  ヽ       |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
         /   / ○)     ヽ  ヽ      |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|          あるから帰ってきたつもりじゃあっ!
.       〈   (人__)   u  |   }      |!il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|il!i|
       ヽ  `i!il|      /  /       `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´
        `ヽ弋 ´      .∧  /
           |          |´
           /         | 
         /           \
.        /  / ̄   ̄|    |
.        __|   |       ヽ   ヘ
        (___,,ノ       丶___`)

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。


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895 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:44:08 ID:jPiu4YaQ0



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
              その日のことを彼女に話したのはしばらく後のことだ。
                  それを聞いた時の彼女の何とも言えない表情は、
                       今も私の目に強く焼き付いている。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
             /::::::::::::し!u ;:;:;:;:  __´__  ゚。 l ̄´ヽ|        //  O
            /::::::::::::::::::::(     {;;;⌒´ #;: /       ,;:''"゙゙'':.,/
             i::::::::::::::;ヘ、::::ヽ_   j;;’ _./ =ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐
            ト、::::ト'   `i::レ   ';;  r‐ァ\.    /⌒ヽ. ..,::'、‐-  _  ,、.
             ヽ:;;ヽ   _リ#;:;:  _ノ (_,   \/   /`v:: 、
                ̄ ̄,:;| ;:;:;:;:;:; ⌒)イ⌒) ,.ィ ;;;;;  / |  ヽ
                 |  /;;;\        /:し'´(、__/   ο    O
                \'、;;;{ ヽ u;;;;,,,,,, l、 : : ::::`フ
                 \_ノ       ̄`Y´
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               彼女は魔王の手先の策の中で、彼の最期を見届けている。
               自らの命まで投げ打って、自身を救うために戦い抜いた
                   彼の姿がいかに忘れ難いものであるだろう。
                    最弱の魔物、スライム。彼女を救った命の一つ。
                彼女にとって、かけがえのない友人の一人だった。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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896 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:44:19 ID:jPiu4YaQ0



     / ー-、:_:_: >‐:'": : : : : : : :_彡: ハ
    x':_:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
   ゞ: : : : : : :_:_:x-'": : : : : /: ;_:/:::::ヽ
   { : : : : /: : : : : : : : : :_:x-:":::x弋:::::::ハ
   ヾ ー― ": : : : ; _x-'"::::::::ハ::::ハ::ト、:::::::i
    { : : : : : ;x-'"::/:∧:::ハ::::::}ノ伝ミハ::::::l       ……あの子は素直で、優しい子でした。
     `ー‐'":::{:::::::Ⅵ::_ノ=ミL::ノ !d {:ハ::ノ
      |:::i::::::∧:::::∧《!::::c}    ゞ'' Y::|          何度それに支えられてきたか、
      |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ソ    ′ ノ:::!
      |:::{:::::::::ゝ∨:::∧     _ , ∠:::::!           思い出せばきりがありませんよ。
.      ハ八::::/ : : ∨::: >- ... イ八::::::!
    ノ  \:::〉、: : ∨:::∧`ー-": : ヾ:::ハ
     メ" : イ: ヽ: : ∨:::∧ :`¨¨´:ノ: :,ヾ:∧
   / :_:_:/:/\: :`ーヾ;:::::\ : イ: : /}: ヾ::\
   `ヽ: : : : :./!: : : `ー-、:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー\}
     ゝ-";イ : : : : : : : : ̄:\::∧: :イ:.ノー―-、!



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 彼の真っ直ぐな想いと命が仲間達を救い、強く結び、
           やがて7つの意志が彼女を魔の呪縛から解き放つ日が訪れたのだ。
              その中心にいた一匹のスライムの存在が如何に大きかったかは、
                もはや敢えて語るまでもないことだと言えるだろう。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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897 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:44:29 ID:jPiu4YaQ0



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                       彼女を取り巻く家族の中で、
                  最も彼女を長く悩ませた魔物がいた。
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━───





: : >'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::`ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ハ:::::: |::::::::::}\{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::、:::.'::::ハ
:::::::::::: |:::::::::L::::/ .|::::::://::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《:/_ノ└‐′  ̄ /:::::::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l  _        ̄ く:::::::::/          やる夫は、そうですね……
:::::::!  l:::::::::::! ´ ̄`     -‐ミ .:::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |        ′  ハ:::::::!          悪い子ではないんですが、イタズラが多くって……
::::::::::::::{::::::::::{     ー    ノ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.>。.    . ≦二ミ: .、
: : : : : :∨::::∧  {`7´::::/::::/:::`>'´:`ー、_
: : : : : : :∨::::∧_!二二二二:r〈: /: : : :.{
: : : : \: :∨::::∧: :`ー‐―彡':} :〈:/: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:`ー=ァ :ノ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉


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898 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:44:44 ID:jPiu4YaQ0



                    ,.-、
        ____        ( ノ゙\
       /      \    i′ ヽ_ )
     / ―   ―  \   .〉  ,.く       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    / (●) (●)   \/   ハ ヽ                やんちゃ心に溢れたブラウニーは、兎にも角にも
.   |   (__人__)      |   /  ヾ                   彼女のことを悩ませることが多かったという。
    \    ヽノ      / /  ! i           彼女をからかった回数ひとつとってみても、仲間の中で
     \_         <、   〃ノ              彼が最多であったと即座に結論が出るそうだ。
     /       ,.-、   _, -` く '"        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.    /   |       (`   ̄     〉
.    !  "|       ヽ、__,.― --―'
    \_ ヽ''^ヽ      |
       `ヽ、_ン′       |





                                      ____
                                    /_ノ  ヽ、_\
                             ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o       ミ ミ ミ
                            /⌒)⌒)⌒) :::::⌒(__人__)⌒:::\      /⌒)⌒)⌒)
                            | / / /      |r┬-|    |   (⌒)/ / / //
                            | :::::::::::(⌒).    | |  |   /    ゝ  ::::::::::/
                            |      .ノ     | |  |   \   /  )  /
                            ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /
                             |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l
                             ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、
                              ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
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                つい長く寝過ぎた日、キメラに起こされた時に、寝ぼけて
            『お母さん……?』と呟いてしまった時なんか、まさしく悲惨な一日になったそうだ。
           日が沈むまでネタにされ、あの手この手でからかわれる。周りも面白がってそれに
         乗っかってくるし、彼に弱味を見せてしまえば、その日一日の命運は尽きてしまう。
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              〉 :_:_;斗'「:::::i::::::::::::ヽ::}:::::ハ::`ーミ、.:_:.{
           {_/ ::|::::|::|::::::|::i:::::::::::|::|::::::::|::::::|:::::::::ハソ
            l :::::|::::|:」:::斗:|'::::::: ハ:lー:::十::::|:::::::::: !
            l :::::|:::ハ:|i:::::ハ|:::::::: | }ト、::::ハ::: |:::|:::::::|
           { ::八::: リ ////// |:::ノ:::|:::::::|
            Ⅳ::;ハ::」///////l:::::::::|:::::::|
            l'¨7:::::∧       '     u |:::::::::|:::::::|
               /::l::::r'¨二つ   ̄   イ|:::::::::|:::::::|
           /::: |:;' /'7、`≧=-=<⌒:|:::::::::|ヽ:::|
           .' {:_::〈   ' /¨〉:/ ̄: : : :.:|:::::::i:|: :.〉}
              { / : l:lヽ   }'.: : :.:≦三彡|:::::::|:!_/:ヽ
           /: : :|:|::〉 _.ノ.: : : : : : :.:/.:|:::::::|:| : : : :\
          {: : : |:/    {`ー-=彡'¨:.7|:::::::|:| : : : : : :}
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899 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:44:55 ID:jPiu4YaQ0





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                イタズラするにも周りより、ずいぶん手が込んでいたらしい。

                     ある日、サラボナで寝泊りをした日の朝、
                彼女の泊まっていた部屋にこんな手紙が届いていたという。
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                       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                       |                    |
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                       /    ̄ ̄ ̄ ̄      /_____
                        /     好きです       /ヽ__//
                     /                 /  /   /
                     /  付き合って下さい  /  /   /
                    /   ____     /  /   /
                   /             /  /   /
                 /             /    /   /
                  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /   /

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900 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:45:07 ID:jPiu4YaQ0

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       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
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       |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
       |::::::::::::l::::::{ |:::::」|L::::::::」 L:::::: 」
        :::::::::::_:|:::: | :::u:::::::::::::::::::::: ハ:::!            …………
        } ::::::{ (|:::: lu //////////{:::::|
       .':::::::::ヽ.!:::::|          人:::|
      /:::::::::::::ハ:::::{ > .. _ ̄ イ ::::::::|
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|   |
   /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧  | クシャッ
  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧   ――‐



       ___
     /_ノ ヽ、\
    / (●) (≡) \   (          んあ~……リュカ……?
  /   (__人__)   \ ノ
  |     ノ   ヽ,    | ~´ `     どうしたお?
  .\   (/⌒ノ´フ   ./ 、 _ノ
     >  . ̄ ̄´   "



        /:l: : >'::/:::::::/::::::::/:/:::::>: : : : \: : :.(
.       l: :l.´:::::::/:::::::/:::::∠::::/::::/::::::::::\:\:\ ノ
      l: : : : !::/:u::/:::::/::::::/::メ:::::::::::;::/::::::\:\:{
       l: : , -、ヽ.:;イ:::;xf芹ミ" /::::::::://}|:|::::::}::ヽ: :〉
.      l: : {l´`` l.:::!::::{;し∨ u/::::::::::/メ/:|:|:::::,:::::}∨  _人 ,
     l: : : ヽミ-:!::::L/ゞ-'   L::::::x=ミ、::刈::/::::/::}        て
      !: : : : : ヽl:::::{ 、、、    ∧;) 〉::::::/::::/::/         (´        っ……!
    _,l: : : : : : : |:::::|u   ヘ  ' ゝ'".:::::/::::/::/     `Y⌒
.  , < :l: : : : : : : |、:::|、  、:::ノ  、、 :/:::://               な、なんでもありませんよ……別に……
 幺.: : :l : : : : :ヽ ,|' ::l: `:---- ...イ::{::::T´/
く:へ:\l: : ヽ: ./::∨ハ: : `: :`ヽ:|:|:|:::|::::i|
, -‐= 、:l: : : :y': : : :∨∧:\ : : :}|:|:|:::|::::l{
´ ヽ   \: :.\.: : :.∨∧.: : : :.ノ`ヽ:::!::::!\
`ヽ. \  r \: :\:ヽ}::::::}i :<:_: : : }::|:::ハ  ヽ
   \.)′ 、 ヽ:_:>!:::: |i\:_://`ヽ:∧  }
    /,    .    |::::::||ミニ彡′    \ .ノ

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901 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:45:20 ID:jPiu4YaQ0



            ∨::::::::|:|::::|::::::::|:::|:::|:::::_!:::: |::::::::|:::::::::\_{
           ハ:/::::::|:|::::|::::::::|:::|:::ハ::::::::}::::::「:::::::|::::::::::::::::|
             {:::{::l:::::レ:::弋:::: |:::|::|,ィ千ミ、イ:::::::::|::::::::::::::::|
             |:::|::|:::::l:lx=ミ::::」::」:ノ うハ 》!:::::::::|::::::::::::::::|
             |:::|::|::: |〈 うハ     乂.ソ |:::::::::|::::::::::::::::{
             |::ハ:{:::::! 弋リ       ~´  |:::::::::|:::::::::::::::::.
            !{ リー':ハ ` /////   u|:::::::::|::::::::::::::::∧
              }::::∧    __   u |:::::::::|::::::::::::::::: ∧
               |::::l::::丶   /:.)--' イ |:::::::::|⌒ヽ:::::::::: ∧
               |::::| ::::::::{::7:/ー< /.:.|:::::::::|: : : {::::::::::::::∧
               |::::l::::::::::,:/:/:.x: :ニフ.: : :|:::::::::|: : /:〉-:.、::::::∧
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               |::::l::::〈:.{: : : : : : ∠:__.: :.|:::::::::|: :/: : : : : : : :、:∧
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                          突然届いたラブレター。
          差出人不明の手紙の主を探そうにも、どうしていいかわからない。

            周りがキョトンとする中、一人笑いをこらえてる魔物がいる。
               それはもう、戸惑う彼女を見て今にも吹き出さんばかりに。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                                      ___
                                    /   ヽ、_ \
                                   /(○ ) (○ ) \
                                 /:::⌒(__人__)⌒::::: \
                                 |  l^l^lnー'´       |
                                 \ヽ   L        /
                                    ゝ  ノ
                                  /   /


.

902 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:45:32 ID:jPiu4YaQ0


             ____
           /      \
          / ─    ─ \        差出人が名前も書かずにラブレター?
        /   (●)  (●)  \
        |       __´ _     |      ありえん。魔物でもわかる話です。
        \       ̄     ,/
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  \>ヽ/ |` }            | |               事態を怪訝に思ったスライムが、謎を究明する。
   ヘ lノ `'ソ             | |                     人間が書いた字にしては妙に汚すぎるとか、
    /´  /             |. |               そもそも消印が無いとか、細かい所から推理を開始。
    \. ィ                |  |        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
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     /   ⌒   ⌒  ヽ                   紆余曲折あってブラウニーに筆を持たせてみたところ、
      |   (≡)  (≡)  |                     書いたその文字が手紙の筆跡とそっくりさん。
     \   (__人__) __,/               結局はブラウニーのイタズララブレターだったというオチ。
     /   ` ⌒´   \         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   _/((┃))______i |
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/  /_________ヽ..  \
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903 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:45:52 ID:jPiu4YaQ0

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       ____
     /_ノ  ヽ、_\
   o゚((○)) ((○))゚o   ,. -- 、                  リュカってばもー、ドギマギしちゃってまぁwwwww
  /::::::⌒(__人__)⌒:::::: /    __,>─ 、
  |     |r┬-|    /          ヽ         差出人も書いてねーんだおwww嘘に決まってらwwwww
  |     | |  |   {            |__
  |     | |  |    }  \       ,丿 ヽ         なのにwwwなのにwwwあのwwwww顔wwwwwwwwww
  |     | |  |   /   、 `┬----‐1    }
  |     | |  |  /   `¬|      l   ノヽ
  \      `ー'ォ /    、 !_/l    l    /  }
           {       \     l   /  ,'
           \      ´`ヽ.__,ノ  /   ノ
             \     ヽ、\ __,ノ /
               ̄ ヽ、_  〉 ,!、__/



       _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
      /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
      |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
       |:::::┛┗::::ハ:::‐ナ':::::u::|`!-:::::::}
       |:::::┓┏:::{ |:::::」|L__ 」 L:::u::」
        :::::::::::_:|:::: | x==ミ、:::::::::r=ミ.ハ:::!         は、恥ずかしい……消えてしまいたい……
        } ::::::{ (|:::: |u 、、、     、、、{:::::|
       .':::::::::ヽ.!:::::| u   、 _ .   人:::|        こんな古典的なイタズラに騙されるなんて……
       /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|             やる夫、ちょっと来なさい。少しだけお話しましょうか。
   /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧
  .!:::{ |::{.: : : : : : : :._|::::i|/: : : : : : : : : :∧

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                    人間の言葉や文字なんか全然知らなかったのに、
                 イタズラするためだけにその文字を学んだのだとか。
                こういう所が周りと違う。変なエネルギーを持っている。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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904 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:46:05 ID:jPiu4YaQ0





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                           こんなこともあったらしい。
                ある日、彼女が旅中で保存食を整理していた時のこと。
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            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::ノヘ八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
           ゞ、/:::{::::::i!/ __、.ゝヾゝ ,__V.:」::|ヽ:::::::::ヽ          (魔物の餌が減ってる……
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!           この味付けのものが無くなってるってことは……
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.        u 人::::}::/:::!::::::::八
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、 _´ `__..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(       つまみ食いしたのはやる夫かな……?)
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ

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905 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:46:15 ID:jPiu4YaQ0





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                       問い詰めたところ、ブラウニーは犯行を否認。
                             アリバイもしっかり用意していた。
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        ____
      /  ノ  ヽ\
     /  (○)}liil{(○)           昨日の夜はできる子と一緒にいたお!
   /     (__人__) ヽ
   |       |!!il|l|   |        できる子も知ってるよな!?
   \        lェェェl /
    /         ヽ
    しヽ        ト、ノ
      |    __    |
      !___ノ´  ヽ__丿



   r 、.     ,、
   l ヽ,,, -ー -', l
   /  @ o  @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
  `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)         う、うん……まあ……
  リ::::::( ( ●) (●::(
.  ハ::::ハ u  __ j) )
    Y ヽ   nl^l^ly
    / 'ヘ 「   ノヽ
   /、  ヾ ヽ く ヘ
    il     Y ヽ \ l
    l ヾ .._  i!  ヽ、_)
    l j    i!    l



           ノ:x:‐――――<_ : : : : : : : : : : : : : : ∧
          〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ハ::::`<: : : : : :\: : : :}
          /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」_::::|::|`ヽ: : : : ヽ: /
          |:::::::l:::{:::_ノ=ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/\: : : :.〉
          l:l:::::l::::〃んハ ` ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
           |:|:::::|::::i| ぅ::::!     ̄ んハ 》.':::::/::::::∨
           L! :::L::」 `¨´     弋_ツ /:::::/ }::::::|        そ、そうですか……
            //:::}::八      '      /:::::/.ノ:::::::!
        //:::::,'::::::l\  - 、  u  イ::::/::::::::i:|:::|        それじゃあ誰が……
          //:::::::}:::::: !: : >。.. _ ...。<:/::::/:::::::::::i:|:::|
       //{::::::/::::::: |:\: :.>ヘ<: : :/::::/: : 〉 ::::i:ト::{
      / x:〈://::::::: !: / -- 7: : /::::/: /{:::::::i:| ヾ:.、
     i{ /: : ://::::::::://   --┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|  \
      /: : ://::::::::/:/    --ミ:.,':::::,': : : : :/:\|    ヽ
       |: : 〃,:::::::/: {     r ノ {::::::{>=彡: : : : ヽ     }i
      }: : i{ {:::::::{: ri     /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }_ .ノ
      人: :.`:∨:::}∧`ニニア: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.' ̄

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906 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:46:27 ID:jPiu4YaQ0

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         ____
       /     \
      /  _ノ   ヽ、\        リュカってばひどいお……何もしてないやる夫を疑って……
    /   (○)  (O)  \
    |       ||  (__人__)  |       やる夫が犯人だって決めつけて……
    \    ノi   !  |.  /
     /    し'   `⌒´ .ノ
     |       ./ ./



            /: : :/: : : : :/ : : : : : : : : :二:〉
              /: : :∠二: : :/.: : : : :.x=:>'´:::::::::ヽ
           /.: :./: : : : :/.: : : : :./:/::::::l::::::レ:}::::::.
           .: : :/: : : : :/: : : : :.:/:/:::::: i::;レ':|::ハ::::::}    _人 ,
          |: : |: : : : /: : : : :./:./:::::::::::::「::!:::xィ' L::人      て
          |: : | : : :/ : : : : / :/{:::::::::::::::::!::レヘ∧ `ー┐       (´      え!?
           ∨:.!: : /.:./: : :/.:./:∧::::::::::::::l::「` `¨´   !   `Y⌒
              ヽ{.:./: /: : :/: /::::x┤::::::::::::|人 u   __{              い、いや……そんなつもりじゃ……
              Ⅵ: :Ⅵ /: /:::::{ ( ∨::::::::::{      ( /
               }: : :{ : {Ⅳ::::::::`ー-:\:::::::ヽ       {
            `⌒∨/::::::::::::::::::::::::}`/:⌒ヽー=≦´__
              //:::::::::::::::::::::::::::|`ー:-:、: : \_ ー― 、:::`:.、
                //:::::::::::::::::::::::::::: {: : :_:_:_: \: : :.ノ    ヽ:::}:::\
                 //:::::::::::::::::::::::: }:::∧´: : : : `ヽ; :_:〉     }/ ヽ::::}
              //::::::::::::::::::::::::: /::::}: }: : : : : : : ハ:ノ     ノ' ノイリ
            //:::::::::::::::::::::::::::/:::::ハ|: : : : : : : : }
           / ./:::::::::::::::::::::::::::/:::::/: :.||: : : : : : : 人\
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       /  ./:::::::;:::::::::::::::::::/:::: / : : : リ : : :/: /: : / `ヽ

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                 なんだか自分が悪い的な空気を醸し出される始末。

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907 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:46:50 ID:jPiu4YaQ0



                             .ノ.: _:/: :二二二二二二:ヽ.: : : : : :.〉
                             .〉 :_:_;斗'「:::::i::::::::::::ヽ::}:::::ハ::`ーミ、.:_:.{
                             {_/ ::|::::|::|::::::|::i:::::::::::|::|::::::::|::::::|:::::::::ハソ
                              l :::::|::::|:」:::斗:|'::::::: ハ:lー:::十::::|:::::::::: !
                              l :::::|:::ハ:|i:::::ハ|:::::::: | }ト、::::ハ::: |:::|:::::::|
                              { ::八::: リl_ノ ヾ::::: ! ミ≠彡::ノ:::|:::::::|
                              Ⅳ::;ハ:」`=彡   ̄    l:::::::::|:::::::|
                              l'¨7:::::∧       '    u l:::::::::|:::::::|
                                 /::l::::r'¨二つ  ´ `  イ|:::::::::|:::::::|
                             /::: |:;' /'7、`≧=-=<⌒:|:::::::::|ヽ:::|
                             .' {:_::〈   ' /¨〉:/ ̄: : : :.:|:::::::i:|: :.〉}
                                { / : l:lヽ   }'.: : :.:≦三彡|:::::::|:!_/:ヽ
                             /: : :|:|::〉 _.ノ.: : : : : : :.:/.:|:::::::|:| : : : :\
                            {: : : |:/    {`ー-=彡'¨:.7|:::::::|:| : : : : : :}
                             :. : : ||      !: : : : : : :./:}|:::::::|:| : : : : :八
                             }: : : !!    」彡': :.:/:./:|:::::::|:| : : : :/: : ヽ
  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         この後、事実が判明するまでの半日間、しこたま言うことを聞かされたという。
          彼女自身も無実のブラウニーを疑った罪悪感から、強く言い返せなくて。
  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               ___
             /     \
             /  _ノ  ヽ、_ \
           /  /⌒)   ‐=・=- \
          |::::::::/ /(__人__):::::::::::::|
          \:/ /:::::トェェェイ`::::::::/
               `―‐'


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908 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:47:04 ID:jPiu4YaQ0



                ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───

                      状況が変わったのは、その日の夕食時。

                ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





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     ,、     r、
     l ヽ,,, -ー'  l
    /        ヽ
   Y          ヽ
   .l        γ::´:::ハ           ……………………
   |       ハ:ノ ::ノ ::)
   l、      ,'::i(●)::(
  /____/::ソ u  ノ
     Y y:ル'`y:リ  イ                   ねえ、お姉ちゃん……
    / ̄     ̄ ヽ
   /        γ !



     _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
      /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
      |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
       |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
       |::::::::::::l::::::{ l_ノ」|L::::::::」 L:::::: 」        で、できる子……私さっきやる夫に肩を
        :::::::::::_:|:::: | x==ミ、   r=ミ.ハ:::!
        } ::::::{ (|:::: |          {:::::|          揉まされて、疲れてて……
       .':::::::::ヽ.!:::::| u   、 _ .   人:::|
       /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|          夕食はもう少し経ってから……
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|
   /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧
  .!:::{ |::{.: : : : : : : :._|::::i|/: : : : : : : : : :∧

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

909 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:47:16 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

   r 、.       ,、
   l ヽ,,, -ー ー-', l
   /   @  o @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...、 : : : ハ j
  `ノ :ノ...:ノ::::::ノ  ヘ:::::::::)          ご、ごめんなさい……
  リ::::::(::ノ _ノ  ヽ_ :::(
.  ハ::::ハ ( ○) (○):) )             昨日、つまみ食いしたのは……
    Y ヽ u cっ イ' y
      ,(  マ 〆 `)
     ./  ゝ ノゝ_ノヽ
     i   ノ Y i   )
     `ー ´  i! `ー'



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    x':_:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
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     メ" : イ: ヽ: : ∨:::∧ :`¨¨´:ノ: :,ヾ:∧
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          ____
        / ─  ─\
       / -=・=- -=・=-\        (おいちょっと待て。
     /    (__人__)    \
     | u    ` ⌒´     |       これは終わったんじゃねーか?)
     \             /
     ノ  u            \
   /´               u  ヽ
   |   l              \
   ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
    ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

910 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:47:39 ID:jPiu4YaQ0



                /ヽ_ __, ヘ
               ,'         `ヽ、
              /::..      ... )7
              i:::::...       ´_) 
              、_::...c.._ _    ,リj"
              八i::::::::iル リ ノ(○)
                 'V:トNlVル' u  ノ
                   /::::....  ..く´
                |::::::::::....  ヽ
                    !:::::::::::.:..   二つヽ
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
            件の前日、最初につまみ食いに臨んだのはドラキーだったという。
                ところが、その現場をたまたま起きていたブラウニーが目撃した。

              これ幸いと、ブラウニーは黙っておいてやるから自分も――と、
                          つまみ食いに加担したらしい。
                   交換条件として、自分のつまみ食いも黙っておくようにと。
                     あと、アリバイ工作にも協力するように、と。
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                                         / ̄ ̄ ̄\
                                 _人_  /;     . . : : : :\
                                 `Y´/      . . : : : : : : \
                                     |       . : : : : : : : :|
                                   \_    . : :〃 : : : :,/
                                     /⌒` . . : : : : : : :`ヽ.
                                    / . . . . : : : :..: : : : : ,: :\


.

911 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:48:00 ID:jPiu4YaQ0



            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     最初はドラキーも黙っていようと思っていたそうだが、
                      ブラウニーが彼女をまんまとこき使う姿が
                  流石に良心に打撃を与えたか、白状し始めたのだ。
                          そして芋ヅル式に(以下略
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::ノヘ八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
          ゞ、/:::{::::::i!/ __、.ゝヾ´.ィ__V.:」::|ヽ:::::::::ヽ          ……まあ正直に話したことですし、
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!       今日のところは許してあげます。ただし今度
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.        u 人::::}::/:::!::::::::八
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、 _´ `__..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(         同じことをしたら、ずっとおやつ無しですからね。
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ


   r 、.     ,、
   l ヽ,,, -ー -', l
   /  @ o  @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
  `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)
  リ::::::( ( ー) (ー::(             ごめんなさい……
.  ハ::::ハ u ∩ /777) )
    / (丶_//// ヽ
   /、  ヽ  /   ヘ
    i ヽ /  /    il
    ヽ__ノ i!  .. イl

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912 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:48:25 ID:jPiu4YaQ0

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             ____
           /     \
         /   _ノ;::::::::⌒\        やる夫さん、ちょっとマジでキレていいですか。
        /  ;;;(◯)::::::(◯);;;\
       |       ,__´___ ⌒  |        つまみ食いしようとしたできる子にも勿論非はありますが、
          \      `ー'´   /
        /          \         あの子にウソつかせるように唆したんですねアンタ。



       ____
     /^三 ⌒  \
    (へ)三(へ ) u \           ごめんマジごめん。
   /⌒(__人_)⌒::::::  \
   |   ヽvwwノ u      |       お前がシスコンなのはわかったから許して。
   \   `'ー'        /

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

913 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:48:39 ID:jPiu4YaQ0

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       , (⌒      ⌒)
     (⌒  (      )  ⌒)
    (             )  )
      (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
            | || | |
         ノ L,l ,|| |、l、
         ⌒::::\:::::、ノ\
        /:::(○)三(○)\          問答無用! そこに座りなさい!
       /)し   __'_    \
        | ⌒    |: :::|  ノ( |         できる子の教育上、あなたはもうあの子のそばに――
       \       l;;; ;l  ⌒/l!| !
       /     `ー '    \ |i
     /          ヽ !l ヽi
     (   丶- 、       しE |そ
      `ー、_ノ       ∑ l、E ノ "
                 レY^V^ヽl



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ⌒)(⌒)        誰かアイツ止めろ。
. |  U  (__人__)
  |     |r┬-|           話がややこしくなる。
.  |      `ー'´}
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、



                ∧ _,,
               ∩#゚;;-゚)      オニイチャン ダッタノガ
               ヽ;; ;;;U     カホゴナ オトウサンニ……
               ~O- ⊃

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





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                    良くも悪くも思考は人間臭かったブラウニーだったが、
                  仲間内ではともかくトラブルを招く回数も多かったそうだ。
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───




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914 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:48:52 ID:jPiu4YaQ0



              ___
            / _ノ三ヽ\
       r⌒ヽ / ( >)三(<)          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
       / /\ .|   。゚ (__人__) i                  偽太后との戦いで逃げ出したのも彼だけだ。
      〈__/  }| u   ` ⌒´  |                    彼女が大魔王の手先に攫われた時に、
          / \        _/                    片目を焼かれて失った恐怖が手伝ったとはいえ
         /           \                        その時に逃げだしたのも彼一人だった。
        /      / ̄ ̄ヽ )          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   __  r /⌒ヾ/   //
  ’ "ヽ |  i,     i    (_ノ
    | ヽ/ ヽ、_/  /
    ヽ、_/ / /
           /





               /  /
                 /  ∠__
           ∠ _ /     \
.            / /     u  \          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         / /ノ( \_三三_/  \                        それでも、必ず帰ってきた。
      _ ,イ  _|  ⌒ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  u |             泣きながら、死にたくない一心で偽太后と戦った。
     {__  イ´ \    (__人__)   /ヽ               命の危機に常に瀕する日々が続くと知った上で、
.    /  /゙´   ` t──‐ ,イ´ ⌒ / .i               自らの右目を焼き潰した怨敵へ恐れを乗り越え、
  /  /      /  iー -  {    ./  {                  彼女を救うための戦いに漕ぎ出した。
/  /     /´   、.   .}   ィ'    ヽ        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  /     _./     ,.ヘ.  i   .i    ∧
/       /     >'´.   ̄}   {、    ∧
       /    /´      i   .}ヽ     .i
     /   /         i   i  {ヽ..__/
.   /    ∠             i    i  ヽ._}
  {_.{_.{_.}_.}_ソ         __,ノ    i
                   '‐‐{_エ_}_ )つ


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915 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:50:45 ID:jPiu4YaQ0



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      __
.     / ヘ ゙゙''''― - ..,__ , ‐-,
    /   .| /∧∨/∧∨' ゙゙''^‐'- ..,_
.   {     .|/∧∨/∧∨/∧∨/∧∨`゙゙'' ‐ 、
    |     !∧∨/∧∨/∧∨/∧∨/∧∨/ |
   |   / /∨/∧∨/∧∨/∧∨/∧∨/∧|
    .V/_ ∨/∧∨/∧∨/∧∨/∧∨/∧ }
        `゙゙''''― ..,,_  ./ ̄ ̄ ̄ \ /∧ /
           /l!/\三三/ };;\- ′
            ,'/. (○)三(<) i;;;;;{ \        死ぬのなんざぁ怖くねえっ!
.            /l| u   (__人__)  !;;;;|   |
           /l!l!\   |!ii!ili!il|  j;;;; /           叶えるために、ここまで来たんだあっ!
         /l!l!/  /  ` ⌒ ´  u ヽ
          (l!l!ソヘ/_ , . .--'´    i
.      /⌒ヾ  ̄          / }
      ヾ___ソ,,, 、、---‐ーー'''''"´   /
       /l!l!/    ノ          i
       ̄   /            \

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                  臆病で、意地っ張りで、弱い自分に対して卑屈だった彼が、
               彼女を救うため、大魔王の腹心に立ち向かった時に放った言葉。
          死闘の中で何度も挫けそうになっていた彼女の背中を押してくれたのは、
                彼が選んだ覚悟の表れそのものであったと、彼女は今も言う。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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916 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:51:14 ID:jPiu4YaQ0



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 悪友という言葉を好んで使う彼女ではなかったが、
                 小さなブラウニーは家族の中でも最も人らしく、
                       清濁併せて彼女の思い出を彩った一人。
              語れば語るほど、彼との思い出は最も数多く溢れてくる。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





             )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
             /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
            ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
           {://{:::/::/, ゝ、:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
            .i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./         ……いつだって、そばにいてくれました。
                 _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
               {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/          口ぶりはどうであれ、必ずそばに帰って来てくれる。
              .      /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
              人 ー /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {          そんなあの子に出会えたことが、私の幸福です。
          _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
      / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
     // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
      {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!
      ノ Ⅵ   /ヽ: :|::::{:{ : ̄/ ̄: : : : :.:/:::::/ }__.ノ



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               良き過去も、苦い過去も、共に過ごしたすべての日々を
                    金色の思い出と称せるような友人に出会えることは、
                        彼女の言うとおりかけがえ無き幸福だ。
                   誰よりそれを知る彼女自身の目を見るほどに、
                      それが揺るがぬ事実であると確信する。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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917 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:51:24 ID:jPiu4YaQ0



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
              彼女の過去を想う中で語らずして通れない人物がいる。
                      それは彼女に恋をした、一匹のスライムナイト。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





       _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
      /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
      |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
       |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
       |::::::::::::l::::::{ l_ノ」|L::::::::」 L:::::: 」       ――あの子が人間だったら、どうなっていたんでしょうね。
        :::::::::::_:|:::: | x==ミ、   r=ミ.ハ:::!
        } ::::::{ (|:::: |          {:::::|         強くて、かっこよくて、優しい人でした。
       .':::::::::ヽ.!:::::|.     、 _ .   人:::|
       /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|         それこそ、いくら称賛しても足りないくらいに……
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|
   /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧
  .!:::{ |::{.: : : : : : : :._|::::i|/: : : : : : : : : :∧


.

918 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:51:34 ID:jPiu4YaQ0



                                                   /_`゙ヽ
 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───       /   }リ    , '⌒ヽ
       彼は強かった。先陣を切って敵に立ち向かい、            /   〃   /     }
          傷つくことを厭わず前に進むのみ。                 .ヘゝ、_/'  /`゙ 、_/
 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───     /    `7′,く_   /
                                            ,'   __ ∠ァ'`ゞー";',/
                              / ̄ ̄\  、フイト、_,.イ   ` ゙ 、   ∠ ='´- -ー- - - .、
                             /   _ノ  \ィ1:!::jjr'´  :イ ノミ、==、  ̄´(    {   /   `ヽ
                           ( ●)(●)    |:i::jj::レ'  ,:, ノ .ヽ.i `ヾヽ ``、ーrェt冖- ィ 、. ,,.._ノ
                            ゙(__人__)    |:i:ム'´  ヽ,ィ'‐ヘ..ノノ   } ヽ ヾ―- 、,, __
                             |        l{     .ノ     "'ヾ.人 ,,_  、 ,.,_,'  ,' .`")
                     f'r{ト|ト---ri´:;ト、 ヽ        } "'' - ''"            \ >、.  ̄"'''-‐'´
‐- = ============= ==={{ (エ|「`7灯:/|:;::: ヽ     ノ                 ヾ、_.)
                  ``={.]∟!{ |;ヘノ,!::::::::{:: `ー'_,.ィ





               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
             |  (⌒)(⌒) |                 戦いが終われば、修練の末に得たホイミの呪文で
    _人_        |  (__人__) .|                 仲間の傷を癒す。その姿は、強くてかっこよかった
    `Y´ r、      |   ` ⌒´  .|             かつての父の姿をまさしく映したようなものだったという。
      ,.く\\r、   ヽ      ノ         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{.     \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´


.

919 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:51:52 ID:jPiu4YaQ0



       / ̄ ̄\
       _ノ  ヽ、  \   ,.:┐      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
     .( >)( ●)  ..| / |               常に弱みを見せることなく、戦場でも、生活でも、
     (__人__)     .|./   /                 知恵と勇気と強さを持って仲間を導いていた彼。
      i⌒ ´ .r-、  |/  /              彼がいれば、何一つ不安のなかった日々の暮らし。
      {     ヽ, ',. .,/ :/',                   それだけ、彼女にとっては頼もしい存在だった。
.      ヽ   .|  l_/_, -‐、',         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.       ヽ  .|   / , --'i|
       /   {  V , --ヘ
       |   ヽ  L| r= |







         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                だけど、彼女が見てきた彼はその裏で繊細だった。
               自らに恋をした彼の、人ならぬ魔物としての日々の中、
                  何度か彼の痛みを感じることもあったという。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


.

920 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:52:07 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

   / ̄ ̄\
 /    _ノ \        ――リュカ。
 |     ( ⌒) )
. |      (__ノ、_)      インデックスの娘さんの結婚式、どうだった?
  |      ` ⌒ノ
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   .>    "
   |     |
    |     |



           ノ:x:‐――――<_ : : : : : : : : : : : : : : ∧
          〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ハ::::`<: : : : : :\: : : :}
          /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」_::::|::|`ヽ: : : : ヽ: /
          |:::::::l:::{:::_ノ=ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/\: : : :.〉
          l:l:::::l::::〃んハ ` ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
           |:|:::::|::::i| ぅ::::!     ̄ んハ 》.':::::/::::::∨        ……言葉にできませんよ。
           L! :::L::」 `¨´     弋_ツ /:::::/ }::::::|
            //:::}::八 ""   '      /:::::/.ノ:::::::!           あんな幸せそうな二人を見てるだけで、
        //:::::,'::::: l\   ー  "" . イ::::/::::::::i:|:::|
          //:::::::}:::::: !: : >。.. _ ...。<:/::::/:::::::::::i:|:::|          こっちまで胸がいっぱいになっちゃって……
       //{::::::/::::::: |:\: :.>ヘ<: : :/::::/: : 〉 ::::i:ト::{
      / x:〈://::::::: !: / -- 7: : /::::/: /{:::::::i:| ヾ:.、
     i{ /: : ://::::::::://   --┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|  \
      /: : ://::::::::/:/    --ミ:.,':::::,': : : : :/:\|    ヽ
       |: : 〃,:::::::/: {     r ノ {::::::{>=彡: : : : ヽ     }i
      }: : i{ {:::::::{: ri     /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }_ .ノ
      人: :.`:∨:::}∧`ニニア: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.' ̄



      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (⌒)(⌒)/;;/          お前もいつか、そんな日を迎えるんだぜ。
    |  (__人__)l;;,´|
    | ./´ニト━・' .l         結婚するのが夢なんだもんな。
    | .l _ニソ    }
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

921 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:52:22 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

           /: : : :/: :_,:--'": : : : : : : : : : :\: :〉
            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
          ゞ、/:::{::::::i!/_ノ=ミゝヾゝイ示ミ、:」::|ヽ:::::::::ヽ         うーん……私もいつかは、とは思うんですが、
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!      さすがにまだちょっと、想像できなくて……
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.     _ .  u 人::::}::/:::!::::::::八
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、_ _ _ ..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ
   / ::::::::://::::/::::::/  !::::::::!      ̄ ´     :Ⅵハ::八



               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \         まずは旦那さん探しから始めなきゃな。
             |  (⌒)(⌒) |
.             |  (__人__) .|           母親を探すことも大事だろうど、
        r、      |   ` ⌒´  .|
      ,.く\\r、   ヽ      ノ        お前自身の明日の幸せも一緒に探していかなきゃよ。
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{.     \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´


   .ノ.: _:/: :二二二二二二:ヽ.: : : : : :.〉
   .〉 :_:_;斗'「:::::i::::::::::::ヽ::}:::::ハ::`ーミ、.:_:.{
   {_/ ::|::::|::|::::::|::i:::::::::::|::|::::::::|::::::|:::::::::ハソ
    l :::::|::::|:」:::斗:|'::::::: ハ:lー:::十::::|:::::::::: !
    l :::::|:::ハ:|i:::::ハ|:::::::: | }ト、::::ハ::: |:::|:::::::|
    { ::八::: リl_ノ ヾ::::: ! ミ≠彡::ノ:::|:::::::|         それは、まあ……
    Ⅳ::;ハ::」`=彡  ̄    、、l:::::::::|:::::::|
    l'¨7:::::∧ 、、、   '    u l:::::::::|:::::::|         そうかもしれませんが……
    ./::l::::r'¨二つ  -   イ|:::::::::|:::::::|
   /::: |:;' /'7、`≧=-=<⌒:|:::::::::|ヽ:::|
   .' {:_::〈   ' /¨〉:/ ̄: : : :.:|:::::::i:|: :.〉}
.   { / : l:lヽ   }'.: : :.:≦三彡|:::::::|:!_/:ヽ
   /: : :|:|::〉 _.ノ.: : : : : : :.:/.:|:::::::|:| : : : :\
  {: : : |:/    {`ー-=彡'¨:.7|:::::::|:| : : : : : :}
   :. : : ||      !: : : : : : :./:}|:::::::|:| : : : : :八
   }: : : !!    」彡': :.:/:./:|:::::::|:| : : : :/: : ヽ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

922 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:52:45 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

     / ̄ ̄\
   /   _ノ  \  ( ;;;;(       ……俺はリュカの結婚式を、見る立場に立ちてえとも思ってるよ。
   |    ( ●)(─  ) ;;;;)
   |      (__人__) /;;/         今のお前、すげえいい顔してるもん。
.   |        ノ l;;,´
    |     ∩ ノ)━・'
  /    / _ノ´
  (.  \ / ./   │
  \  “ /___|  |
.    \/ ___ /



: : >'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::`ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ハ:::::: |::::::::::}\{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::、:::.'::::ハ
:::::::::::: |:::::::::L,xf斥ミ"::_//::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《 ∧::(`   ̄ィ斥ミ:::/:::::::::/  ,
:::::::/ /!::::::::::l  {:::::リ     爪,リく:::::::::/   -
:::::::!  l:::::::::::!  ゞ゙'     {;;/.:::::::i⌒   `          え?
::::::::ヽ l::::::::: | u     ′ ハ:::::::!
::::::::::::::{::::::::::{       σ   ノ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.>。.    . ≦二ミ: .、
: : : : : :∨::::∧  {`7´::::/::::/:::`>'´:`ー、_
: : : : : : :∨::::∧_!二二二二:r〈: /: : : :.{
: : : : \: :∨::::∧: :`ー‐―彡':} :〈:/: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:`ー=ァ :ノ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \        知らねえ人との結婚式を見ただけで、
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)       お前はそんだけ幸せな気分になれるんだろ?
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }        俺はそれを、この目で、この心で感じてみたいんだ。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

923 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:53:02 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

        / ̄ ̄\
       / ヽ、_   \       俺はお前のことが好きだよ。そんなお前が俺以外と
        ( (● )     |
        (人__)       |       結ばれちまった時、それを見た俺はどう思うかわかんねえ。
     r-ヽ           |
     (三) |         |       もしかしたら、つらくて苦しむだけかもしれねえな。
     > ノ       /
    /  / ヽ      /
   /  / へ>    "
   |___ヽ  \/  )
       |\   /|
       |  \_/ |



    __
   /ノ ヽ\
 /.(●)(●)\        だけど、幸せなお前を笑顔で見送れるような自分でなけりゃ、
 |.   (__人__) |
. |        |        お前とは吊り合えるような自分じゃねえ気だってするんだよ。
  |        |
.  ヽ      ノ         お前は、他人の結婚式でさえそんな目で見届けられる奴だからさ。
   ヽ     /
   /    ヽ
   |     |
    |    .   |



             ノ ̄ ̄ ̄≧ミ、: : : : : >:、: : : : :\ : ∧
             )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
             /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
            ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
           {://{:::/::/, ゝ、:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
            .i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./
                 _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/        やらない夫……
               {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
              .     u /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
            人 -  /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {
          _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
      / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
     // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
      {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

924 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:53:37 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \        相手が俺でなくたっていいはずなんだ。
 |    ( ⌒)(⌒)
. |     (__人__)       お前が幸せならば、それは必ず俺の幸せでもあるはずなんだからさ。
  |     ` ⌒´ノ
.  |         }        俺はそう思う。そう思える自分でありたいと思ってる。
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
    i⌒\ ,__(‐- 、
    l \ 巛ー─;\
    | `ヽ-‐ーく_)
.    |      l



          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\          自分の幸せを第一に考えて欲しいんだ。
          |  (⌒)(⌒) .|
        !  (__人__)  |           母親探しも結構、好きにすればいい。
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /        だけど一緒に夢を追うことも、決して忘れないでくれよ。
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |



     / ー-、:_:_: >‐:'": : : : : : : :_彡: ハ
    x':_:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
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      |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ソ    ′ ノ:::!          ありがとう、やらない夫……
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     メ" : イ: ヽ: : ∨:::∧ :`¨¨´:ノ: :,ヾ:∧
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   `ヽ: : : : :./!: : : `ー-、:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー\}
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925 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:53:57 ID:jPiu4YaQ0



       (⊃ ̄ ̄\
     (⊃   _ノ  \             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    (⊃   ( ⌒)(⌒)                          口を開けばいつだって周りのことばかり。
     |     (__人__)                     人に幸せになれと口を酸っぱくして言うくせに、
     |     ` ⌒´ノ                      自分の幸せを我儘に望むようなことは絶対に言わない。
       |         } \          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
     /ヽ       }  \
   /   ヽ、____ノ     )
  /        .   | _/
 |         / ̄ ̄(_)
  \   \ /| JJJ (
   \  /   /⊂_)





         ,-‐-、           ,rー-、
        j::::::::::.ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::.i                     / ̄ ̄\
        ,ノ::::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::.i   .   、               / ヽ、_   \
        ル:::::リγ::..:::::..:::.:..ヘ、: : : :: ノy:::::リ  .;. '⌒ .、               ( (⌒ )    |
         Yyノ ノ :ノ...:ノ _ノ   ヽ ::::::) ルリノ ; (、   ノ               (人__)      |
           リ::::::( ( ⌒) (⌒::(   ;ソ ;ノ '_ー´             r-ヽ           |
              ハ::::ハ  ''  r‐ァ リ) ) 彡 ´ ″                (三) |         |
            ) ) )、  ⌒ ノくハ(                       > ノ       /
            (   `ー───------r'う━・;. /           /  / ヽ     /
               )`ー──────、)))  /               /  / へ>    "
             i ......   ..... i /      /              |___ヽ  \/  )
              ヽ::::::.  .:::: .ノ(_rつ/                       |\   /|
              i ::::::::::::::::::(__(三)                         |  \_/ |
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          自らを兄貴と慕うキメラを、仲間に引き入れようと努めてくれたのも彼だった。
             テルパドールの砂漠で出会い楽しくお話できたキメラと、その後も日々を
             共に出来た出発点は、彼のそんな尽力があったからだと彼女は今でも語る。
         あの日彼がいなかったら、7人目の家族には巡り会えなかったかもしれないと。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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926 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:54:11 ID:jPiu4YaQ0



           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               良き夫に恵まれた今になって、何度も思い出すのだという。
                こんな日々が訪れるまでの今日までに、その日を誰より望み
                    夢を忘れさせずにいてくれた人物がいたことを。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





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               / ̄ ̄\
             / ノ  \ \       リュカ! グランバニアの式典会場の広さを見たか!?
             |  (⌒)(⌒) |
.             |  (__人__) .|        いつかはあそこで、お前が結婚式を挙げるんだぜ!
        r、      |   ` ⌒´  .|
      ,.く\\r、   ヽ      ノ
      \\\ヽ}   ヽ     /
       rヽ `   ヽ  /   ァ'´ヽ
        └'`{.     \.|   /   i
            ヽ、._   ヽ、_,r'   .|
            `ヽ、   /'  |
               `'ー'´



               / ̄ ̄\
             / ノ  ヽ、.\
             |  (⌒)(⌒) |             インデックスに頼んで雑誌を一冊貰ってきたぞ。
             / ̄ ̄ ̄ 丶人__).  |
         /        \ ._|_____        俺にゃ人間の好みはわかんねえけど、結婚式の衣装を
       , --'、             /         `〉
        / ⌒ )        /         /        今から考えておけって。後から悩んだんじゃ追い付かねえぞ。
       ,′  ノ          /           /
       l  T´ .._     ./       r'´ ̄ヽ
      ヽ ノ   ./丶、  /       (  ̄  l
         `'ー'´   | .`'ー'――┬― --、/   _.ノ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。


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927 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:54:30 ID:jPiu4YaQ0



       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                            強さと、優しさ。
                   それらを同じだけ併せ持つことのできる者が、
                      人を魔物を含めてどれほどいることだろう。
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゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。


   リュカを助けるまでは、負けねぇ……!           / ̄ ̄\
                                    /ノ   ノ( };;;\
   それが誓いだ……! 譲らねえぞ……!        ( ○) ⌒ {;;;;i | ,r-、__  ____,r‐''7´7
                                  ((___)   u j;;;{ |┬フ   i ̄`''´r--っ二>
                       ___,,,,..,..---‐‐‐‐'''' ヽ!ili|    !;; |┴"   r-ニ'''''/ f'''´ /
             ___,,,,....--‐‐‐''''''' ̄__,,,,,...--‐‐‐'''''''' ̄´´ { ┃        |__  lニ;l_,f-、~`ヾ /
     __,,,..--‐‐'' ̄_,,..--‐‐‐''''''''''  ̄               >      '"  ` ̄     /´
 -‐'' ̄,...-‐'''''''  ̄                      ,,/'"~´/               /
 '''  ̄                            /    /           , -‐ ~´
                                〈   l          r~´

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。



       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 誰もが自らしか知らない心の内にある不安と戦いながら
            日々を生きている。それを乗り越え、他者の幸せを願い、望み、
                    自らを高め前に進んでいった彼の後ろ姿。
                 それはきっと、彼が自分には無いと嘆いていた
              人の心にさえ勝る、気高く尊い志だったのではないだろうか。
       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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928 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:54:45 ID:jPiu4YaQ0



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               最後の最後まで、身も心も血を流したまま戦い抜いた彼。
                     そんな姿が彼女に強さの何たるかを知らしめ、
                      今もなお強くある彼女の強い心の礎になっている。
                私もそう思うし、誰より彼女自身が強くそう信じている。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





           /: : : :/: :_,:--'": : : : : : : : : : :\: :〉
            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\           ……ずっとそばにいて、支えて欲しかった。
          ゞ、/:::{::::::i!/_ノ=ミゝヾゝイ示ミ、:」::|ヽ:::::::::ヽ
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.       こんな弱音を吐く自分じゃ怒られるかもしれないけど……
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.     _ .   人::::}::/:::!::::::::八     それでも私にとっては、かけがえのない人でしたよ。
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、_ _ _ ..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ
   / ::::::::://::::/::::::/  !::::::::!      ̄ ´     :Ⅵハ::八



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   人材は掃いて捨てるほどいる。人物は限られている。
              彼の生き様を思い返すたび、その言葉の重みを痛感する。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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929 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:54:56 ID:jPiu4YaQ0



             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       彼女にとって思い出深い家族の一人。
                   それは、甘えん坊で人懐っこい一匹のドラキー。
             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





     / ー-、:_:_: >‐:'": : : : : : : :_彡: ハ
    x':_:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
   ゞ: : : : : : :_:_:x-'": : : : : /: ;_:/:::::ヽ
   { : : : : /: : : : : : : : : :_:x-:":::x弋:::::::ハ
   ヾ ー― ": : : : ; _x-'"::::::::ハ::::ハ::ト、:::::::i
    { : : : : : ;x-'"::/:∧:::ハ::::::}ノ伝ミハ::::::l       可愛らしくって、手のかかる子でしたよ。
     `ー‐'":::{:::::::Ⅵ:'_ノ=ミL::ノ !d {:ハ::ノ
      |:::i::::::∧:::::∧《!::::c}    ゞ'' Y::|          だけどいつの間にか私を追い抜いていった、強い子です。
      |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ソ    ′ ノ:::!
      |:::{:::::::::ゝ∨:::∧     _ , ∠:::::!           この想いは、絶対に変わりません。
.      ハ八::::/ : : ∨::: >- ... イ八::::::!
    ノ  \:::〉、: : ∨:::∧`ー-": : ヾ:::ハ
     メ" : イ: ヽ: : ∨:::∧ :`¨¨´:ノ: :,ヾ:∧
   / :_:_:/:/\: :`ーヾ;:::::\ : イ: : /}: ヾ::\
   `ヽ: : : : :./!: : : `ー-、:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー\}
     ゝ-";イ : : : : : : : : ̄:\::∧: :イ:.ノー―-、!


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930 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:55:27 ID:jPiu4YaQ0



   r 、.       ,、
   l ヽ,,, -ー ー-', l
   /   @  o @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...、 : : : ハ j          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  `ノ :ノ...:ノ::::::ノ  ヘ:::::::::)                  出来ることの少なかった小さなドラキー。
  リ::::::(::ノ _ノ  ゝ_ :::(                戦いではいつも最後列で、彼女より後ろで
.  ハ::::ハ ( ●) (●):) )                   援護魔法を撃つばかりだったという。 
    Y ヽ u - イ' y           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      ,(  マ 〆 `)
     ./  ゝ ノゝ_ノヽ
     i   ノ Y i   )
     `ー ´  i! `ー'





                                    )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                                       /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
                                    /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
                                      /:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
                                  {://{:::/::/, ゝ、:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
                                      i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./
                                        _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
                                      {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
                                     .     u /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
                                   人 -  /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {
                                 _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
                             / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
                            // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
                             {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                        敵が接近してくれば、戦うすべも殆ど持たない。
              自分を守るので精一杯だった彼女が、守るべき対象まで増えて
           苦労した日もあっただろう。それを最も実感させた存在ではあるはずだ。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
             r 、.     ,、
             l ヽ,,, -ー -', l
             /  @ o  @ ヽ
            Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
               l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
            `ノ :ノ...:ノ _ノ u ヽ_:::::)
            リ::::::(u( >) (<::(
               ハ::::ハ 。゚ r‐ュ j) )
              Y r'⌒)  ̄(´ jy
               / ノヘ   } '、
               l  l ヾ /|  l
              ゝ-'  Y ヽ-'


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931 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:55:41 ID:jPiu4YaQ0



   r 、.     ,、
   l ヽ,,, -ー -', l
   /  @ o  @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j                     日々の暮らしの中でもつまみ食いの癖が抜けず、
  `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)\                   よく叱られていたらしい。家族の中でも彼女が
  リ::::::( ( ≡) (≡:( ン 〉              苦言を呈したのが最も多かったのはこの子だったという。
.  ハ:::::ハ u 、 _ . j) )  /         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    Y ヽ     イ' y/ /
    / 'ヘ   j ̄ヽ 、/
   /、  ヾ /   〈/
    il     Y   i





    r‐- 、. ___ ハ
    l iヽ ヽ´   `ヽ!、
   /´.!       @  o)
  Y  `´    , -ー 、__ヽ
  l       /::..:::...ヘ、::ハ´          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  i      /:..::::ノ   ヽ:::)              泣き虫で、甘えん坊で、ドラキーなのに夜が怖いと言って
  ゝ___ノ :/:..:::( ( ⌒) l:(                  夜な夜な布団に潜り込んでくる、幼い女の子そのもの。
.  ハ::ノ::::ノ:::::ハ  ,, r‐ァl ::)                  可愛らしさは愛すれど、やはり手のかかったことは
  ´  .)Y   y.´     ̄,y                         彼女自身も否めなかったことだろう。
      /⌒ トー‐i´               ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
     ./  /`ヽ___i
    /  /    l
  ___/  /     /
 (_⊂_ノヽ__  /
         ̄l


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932 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:56:20 ID:jPiu4YaQ0



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                        幼子はいつまで経っても幼子だ。
                  自分だって年をとっていくのだから、向こうが成長しても
                     自身の目にそれが劇的に強く映ることは多くない。
                    2人の娘を持つ身として、それは強く思う。
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    /            `''i ..l     ,,, .゙;;r-            '.l゛    `'、
  ./              ヽ_ `'''、   .´゛  `゙'^´ .ー       ‐'"     `'、
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                       / . ,..    .i-‐゙゙'-,   ̄           ,.、 ゙>   `'-、
                      /  / `''''、/    .`i ..,,.... ,,__.     ,,..,,ノ \ヽ    . \
                     /  ./    .!      !      ゝ 〟_...″    `〈;;、    \

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                 そんな幼子が命を懸けて自らの姿を竜に変え、
                      彼女を守るために戦い抜いた日が訪れる。
                   絶望の中にいた彼女の最後の希望になったのは、
                  ずっと手のかかる妹だと思っていた幼子だったのだ。
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933 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:56:36 ID:jPiu4YaQ0



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             手を引いていた幼子が、いつの間にか自分以上の覚悟を固め、
             全てを捨てて前に行く。希望を見失い、仲間達に逃げることを
              促していた自分が、再び足掻くため立ち上がれたのも、
           そんなあの子の姿を見たからだったと彼女は強く主張してくれる。
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            rン´ r'f  / ,ノ  ,,       .| |i |
           //,ィ7,j"_ Tf |    ゙iヘ   rt  / l l L
             /./  i ./  | 丿ヾ、, ゙t i  ゙i l  | / ゙i |
         / /  / ノ  | L  ゙t,, ヘ i  | | r" |  | |
           / ,ノ  j l   L  ヽ、ー !r''" .''y´t' l  |  | |
        ,j´ /  .i l  ,ンヘ、   ゙f"  ,ノ  ,,ヾ、 ,j  | |        ,,r-'ニヘ
       ,l /  .| i  f i ゞ、_ 《 _,,zr"  ,,ソ  ヾ、 .l ト-、,,  ο / /'゙ ,,丿     /
       j l   f j,,οy''""T ヘ,,r´  ゙/ ´ ,,r--ゞ"l i ゝz`ヘr" /´'' ノ/      /      ο
       .| i   lr ヽ。 O       / _li、J´  `゙''ー=tzf ∠'ュ ./, r ''´   //  O
        .| | ο   ヽ  。  //  O  ,,r=ー-゙'r--z,,   /y イ_ ,;:''"゙゙'':.,/
      .f i       iヽ:''"゙゙'':.,/ ゙^^"ヽ\´    -"´r´-zz'´ ゙ェ-´ ;:     :; 二ニ=―‐‐
      -―==ニ二 ;:     :; 二ニ=―‐‐._iL___f´y'´_ヽ、_ ュ___ _:、,. ..,::'、‐-  _  ,、.
       | |  __j、 O   :、,. ..,::'、‐-  _ __.ヘ\_r ー -t __ノ´ ゙'ー- ,_ -Li i |v:: 、
      i ト.''" O   //`v:: 、j  。 .'´ ゙''ヘ  ゙^ '' ''´l i      ゙'' -ー'´|   ヽ
      .l .|   ヽ //。  |   ヽ    _,r=''ヘ、    ゙tン         ο    O
       | |    /  Lf ο   _, O ''´ _,r=ヘ,,_  ___,,rー--t,__
       i l     i L   ,,rンi,, r´  ji゙ーz´  _,,ヽ,゙''´   ,,,   ゙i
        l i      ┘  Ll  _,Z- t"  \ノ´ '\--ー''"゙┐ . ノ
        i t           | rー´l´    .\,,rーー\,/7  /
        ヽゝ          .┘ .ヽ      Y、_,,-ーl  | /
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           最後まで諦めずに戦い抜くこと、それは決して不可能なことじゃない。
                どんな絶望的な状況でも、それは言えることなのだ。
              それを教えてくれたのがあの子であったと彼女は語る。

                         導く立場、導かれる立場。
            あの子との日々の中だけで、彼女はその両方を実感したのだ。
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934 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:56:54 ID:jPiu4YaQ0



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              臆病な一匹のドラキーが、人間の中でも上位の強さを誇る強面に、
                         勇気を振り絞って言葉を訴えたこともある。
               彼女いわく、その子に対する印象が初めて変わったのもその時だ。
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   r 、.       ,、
   l ヽ,,, -ー ー-', l
   /   @  o @ ヽ
  Y , ヘ^ ⌒ ^^^⌒ヽ ヽ
  l γ::..:::::..:::...、 : : : ハ j
  `ノ :ノ...:ノ::::::ノ  ヘ:::::::::)        お……っ、お姉ちゃんにひどいことしないで……!
  リ::::::(::ノ _ノ uヽ_:::(
.  ハ::::ハ ( ○) (○):) )           私達、何もしないから……だから……
    Y ヽ __ cっ イ' y
      ,(  マ 〆 `)
     ./  ゝ ノゝ_ノヽ
     i   ノ Y i   )
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                  小さくて、か弱くて、家族の中でも足を引っ張ることの多かった幼子。
                    その胸にあったのは、大切な人の安寧と幸せ。
                  それを形に出来ることは決して多くなかったようだけど、
                   その純粋な想いは彼女の胸にはしっかりと届いていた。
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935 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:57:06 ID:jPiu4YaQ0



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                       人も魔物も、独りで生きていけるような存在など
                      極めて限られている。幼い頃は誰しも誰かに育てられ、
                     やがて誰かを導く立場になる。ならなくてはいけない。
                  命はそうして、時を超えて遠かれど支え合っていくのだ。
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                     \              ヽ    /    |
                       `ヽ              \_ /       /
                         \                 ヽ_      /
                          `v-、            /    /
                          〈  〉__          /ヽ  /
                           ̄〈   `ヽ       |   ,イ
                             `ー--く      ゝ一' ノ
                              (   ヽ---――ー'´
                               ヽ-'
       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   当たり前のようにある真理も、その身で実感しなければ
                           わかりきれないことも多々あるものだ。
                    その当然を一匹のドラキーを通して強く感じた彼女は、
              あの子のことは生涯忘れないと誓っている。共に過ごした時間は
                決して長いものではなくとも、それだけの財産を遺してくれたのだ。
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936 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:57:17 ID:jPiu4YaQ0



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         i' ,r'⌒^^ ⌒ ^ヘ ,  Y
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         (:::::: ,ィ'  ヽ、 (,:...(,::`}        バイバイ、お姉ちゃん。
          ):: ⌒) (⌒ ) )::::::リ
          ((i  、_ .  ゚。 ハ::::ハ
           Y'''f ^'il^''r' 'ノ .:y                 私、お姉ちゃんに出会えてよかった……!
           .,' l  l  { 、
              レ! ,ハ  '、〉

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::::::: , -!:::::::: 《:/_ノ└‐′  ̄ /:::::::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l  _        ̄ く:::::::::/           ……出会えてよかったと思っているのは私の方ですよ。
:::::::!  l:::::::::::! ´ ̄`     -‐ミ .:::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |        ′  ハ:::::::!           今の、この日々を、あの子と過ごしていたかった……
::::::::::::::{::::::::::{     ー    ノ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.>。.    . ≦二ミ: .、
: : : : : :∨::::∧  {`7´::::/::::/:::`>'´:`ー、_
: : : : : : :∨::::∧_!二二二二:r〈: /: : : :.{
: : : : \: :∨::::∧: :`ー‐―彡':} :〈:/: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:`ー=ァ :ノ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉



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              あの子が立派に独り立ちした姿を見届けたかったという
                叶わぬ夢を、彼女は何度思い描いたことだろうか。
                    先立つ幸せを永遠に失った彼女の寂しい笑顔が、
                     今でも私の目に焼き付いている。
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937 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:57:32 ID:jPiu4YaQ0



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                     彼女の家族には、7人とも面識がある。
                  その中でも、個人的には最も印象強かった一人。
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   .ノ.: _:/: :二二二二二二:ヽ.: : : : : :.〉
   .〉 :_:_;斗'「:::::i::::::::::::ヽ::}:::::ハ::`ーミ、.:_:.{
   {_/ ::|::::|::|::::::|::i:::::::::::|::|::::::::|::::::|:::::::::ハソ
    l :::::|::::|:」:::斗:|'::::::: ハ:lー:::十::::|:::::::::: !
    l :::::|:::ハ:|i:::::ハ|:::::::: | }ト、::::ハ::: |:::|:::::::|
    { ::八::: リL::」 ,ヾ::::: ! ミ≠彡::ノ:::|:::::::|        ――私がお母さんになるとしたら、
    Ⅳ::;ハ::」`=彡  ̄    、、l:::::::::|:::::::|
    l'¨7::::::∧ 、、、   '      l:::::::::|:::::::|        一番見習いたいと思っていたのはでぃですね。
    ./::l::::r'¨二つ  ` ´  イ|:::::::::|:::::::|
   /::: |:;' /'7、`≧=-=<⌒:|:::::::::|ヽ:::|        それだけあの子は、しっかりしてましたから。
   .' {:_::〈   ' /¨〉:/ ̄: : : :.:|:::::::i:|: :.〉}
.   { / : l:lヽ   }'.: : :.:≦三彡|:::::::|:!_/:ヽ
   /: : :|:|::〉 _.ノ.: : : : : : :.:/.:|:::::::|:| : : : :\
  {: : : |:/    {`ー-=彡'¨:.7|:::::::|:| : : : : : :}
   :. : : ||      !: : : : : : :./:}|:::::::|:| : : : : :八
   }: : : !!    」彡': :.:/:./:|:::::::|:| : : : :/: : ヽ


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938 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:57:45 ID:jPiu4YaQ0



                          ∧ _,,
                         ∩#゚;;-゚)
                         ヽ;; ;;;U
                         ~O- ⊃
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   腐った死体として再び生を得た魔物。
           聞けば生前には、二児の子を持つ親だったらしい。
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───








    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
             それを表すかのように、日々の暮らしの中での姿勢は
                 周囲への気遣いに徹底していたという。
          年のほどは誰にもわからず仕舞いだが、仲間達をまるで
              我が子のようにいたわる、優しい親のようだったと聞く。
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                          ∧ _,,
                         (- ゚;;#)
                         と;; ;; ;;つ
                         〈_;;つ、~
                           \_;)


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939 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:57:57 ID:jPiu4YaQ0



                                   / ̄ ̄\
                                 /       \
                                 |::::::        |
                                    |:::::::::::     |
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                                     ヽ::::::::::::::    }         ,):::::::ノ .
                                   ヽ::::::::::  ノ        (:::::ソ: .
                                   /:::::::::::: く         ,ふ´..
                           -―――――|:::::::::::::::: \ -―,――ノ::ノ――
                                    |:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          基本的には、動かない。周りで誰かがケンカしてても、動かない。
          やるならやらせておけばいい、と主張しだすこともあったという。

            身内同士の争いに胸を痛める彼女が不安そうでいると、
          さりげなく近付いて声をかけにくる。そうした動きは誰より早い。
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
           , ⌒ハ              ハ⌒ 、
           j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
          ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
          ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
           Yyノ ノ :ノ...:ノ ヽ_  ノ ::::) ルリノ
             リ::::::( ( ●) (ー::(____
                ハ::::ハ u     リ) )__    )
              ) ) )/⌒, ⌒ノくハ(/   /
             (,(.( '  /  い ノ:::)) /
             ノ/)/  /ヾ ソ ̄(( /
              ,' /  /   Y    Y
              l:  /......    .....  i
              |,/.. ::::::::   ::::: .ノ


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940 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:58:11 ID:jPiu4YaQ0



          , ⌒ハ              ハ⌒ 、
          j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i                     / ̄ ̄\
         ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i                        /ヽ、_    \
         ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ                  ((ー )     |
          Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ                     (ノ、__)      |
            リ::::::( ( ー) (ー::(                          |⌒´       |
               ハ:::::ハ u     リ) )                          |      u  |
             ) ) )、   ⌒ノくハ(                          ヽ      /
            (,(.( ' ヘ ./ )ヽノ:::))                          ヽ     /
            (  \ /__ノi ) , )                           .>    "
             \  ゙ / ヽ ヽ/ /                         |     |
             !、\_/::::  ::\_ノ                         |     |
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                      だけど、些細なケンカならば時間がたてば収まるのだ。
                     翌日までには互いに自らの非を認め、仲直りする。

           仲間達はそれが出来るものだと強く信じれば、そこに懸けるのもまた信頼。
            争うことなかれを盲信していた頃の彼女にとっては、感銘すら受けた姿勢だった。
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                                 ∧ _,,
                                (゚ー;;゚#)
                                /;; ;;;;|
                              ~(メ;UU


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941 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:58:25 ID:jPiu4YaQ0



                 ____                          i^,\ _,,_ /^l
               /       \                        lノゝ_三三_ノ ヾノ
              / ノ(    ヽ_三三‐                    シ ( ○)三(○ ) ミ
            /   ⌒   ( ○) 三)                    メ =   (__人__)  = ヽ
            |  u        (__ノ、_)                 彡         u  ;ミ
            \           `_⌒                 ヾ         ン
            /           \                 |   ``    ヽ
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 ただ、一度旅中でかなり難儀なケンカがあったという。
                    それは、始まりは些細なことであっても、いよいよ両者
                本気で退かずに殴り合いにまで発展しそうだった一件。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





                         r 、.     ,、
                         l ヽ,,, -ー -', l
                         /  @ o  @ ヽ
                        Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
                        l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j
                        `ノ :ノ..:ノ ノ u ヽ ::::::)
                        リ::::::( ( ○) (○::(
                          ,.イ ハ::::ハ u  cっ j) )丶、
                  ―――(  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ) ̄ ̄ ̄) ―――
                        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`¨´¨´ ̄ ̄
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   魔物同士で殴り合いのケンカになってしまえば、
                    下手をすれば大怪我では済まないのだ。
                周りも当然、相当焦ったようだし、スライムナイトに至っては
                   力ずくで片方をねじ伏せた方が逆に安全かとさえ
                     最終策を固めていたほどだったらしい。
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                 / ̄ ̄\                   , ⌒ハ           ハ⌒ 、
             ゝ_  ノ    \               j::::::::::::i ,ヘ^ ⌒ Y⌒ヽ .:::::::::i
               (○)(ー )     |                  I::::::::::::j ..::::::....::::..::::::. .:::ヽ:::::::i
               (__人__)   u  .|                   I::::::::::リγ::..:::::::..:::...ヘ、::: ノ:::::リ
             ヽ`⌒´       |                  Yyノノ ::::ノ...:ノ _ノ  ヽ::::ルリノ
             {       /                 リ::::::::(  ( ○) (::(
             lヽ、  ,ィ'.) ./                  ハ:::::::ハ u     リ) )
             j .}ン// ヽ                       ) ) )、     ̄くハ(
             ノ '"´  ̄〉  |                 (,(.( ' ヘ   い ノ:::))
                {     勹.. |                 ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、
              ヽ 、__,,ノ.  |                  ,'   ノ    Y    ヽ


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942 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 05:58:42 ID:jPiu4YaQ0



              / ̄ ̄ ̄\
          /  _ノ  ヽ、_ \                     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         /   (>)  (<) ヽ n /^, /人             勇気を振り絞って両者を止めようとした
   人     |    u   __´___     | l  .^-,                       スライムも突き飛ばされる。
   \ ζ^ヽ \    (   /   / ゝ  えノ  /             キメラも、ドラキーも、手も口も挟めない。
    )  ヾ ど,              ̄  /   (                 彼女も、どうしたらいいのかわからない。
 - <    `´ ̄ヽ         ーー'       > -      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    )        >      〈___     (
   /^      /   へ   f   ヽ    ^\
        __,∠   /   \ l   /
       〈、   /      `ー ’
        \、__ノ





                             ,.-ー、ノ
                          ∧ _,, ;; ;;)
                          (#゚;;-゚)ノ(
                          (ノ""J ゙
       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 いつも動かない身が腰を上げたのは、スライムが
                突き飛ばされた瞬間だ。いつものゆったりした動きが
               その日ばかりは機敏になり、両者の説得を始める。
       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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943 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:00:01 ID:jPiu4YaQ0



                             ∧ _,,
                              (#゚;;-゚)
                             /;; つつ
                           ~(メ_;; ;ノ
              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     突き飛ばされても立ち上がる。
                   それでも両者に対して手は出さない。
                    何度も言葉を紡ぎ、二人を説得する。
              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━───





                  .{:_:/:::::::::::::/:::::::::::::/::/ \,}:::}:::::::::}::ハ::::::::::i::}ハ/:/
                    ヽ}:::::::::::::::/:::::::::::冬ミトx、/::/ :::::://_」__::::::|::!:::!'
                   .:::::::::::::::ハ::::::::/ | (;;;∨ ¨⌒ヾ''´   |::::::::::!:|::l|
                    /::::::::::::/ (i:::::::{  cっ-' :::::::::::::: 伝ミ.ハ:::::::,:::|::l|
                     /:::::::::::::人 | ::::::|     ::::::::::::::::: ヒソ //:::: /::リ::i|
                 / :::::::::::::::::::::| ::::::|  u   _     ` ハ⌒'ヾ/:ノ
                   / :::::::::::::::::::::八:::::::>.:-:‐― 、 .::)     !:|::ト、
                / .::::::::::::::::::::::::::::ヽ´: : : : : : : .:ヽ    ..イ:::|::| |
               .' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\: : : : : : : : :\「::::::!:: |::|_|
               . ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \: : : : : : : :∧::::::::: |::|
               l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\.: : : : : :.∧¨7::ハ:|
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                痛々しいその姿に彼女が堪えきれず泣きだした時、
         さすがに空気が止まった。両者が完全に双方折れ合うまでには
             もう少し時間がかかったものの、最悪の事態は避けられた。
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
             i^,\ _,,_ /^l                 / ̄ ̄ ̄\
             lノ  _ノ i|l ゝ_ヾノ                /           \
            シ " ( ー)  (ー )ミ          /    _ノ   ヽ_  \
           メ  =   (__人__)  =ヽ           |  u    (ー)  (ー)  |
          彡  u          ;ミ            \       (__人__)  /
            ヾ         ン               ノ     ` ⌒´   \
            /     ""  |             /´              ヽ


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944 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:00:49 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ        でぃ、お疲れ様……
    リ::::::( ( ⌒) (⌒::(
    ハ:::::ハ u  、 _ . リ) )           傷は痛まない……?
     ) ) )、     ノくハ(
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::))
    ノ/)` 'ヘ/⌒)^ヽヽ
      |  Y /  ∠   }' !
       .|.  V  r<  〈 |
       ',   /:::. ..ヽ  ヽ
       ゝー'     \ノ



                    γ'´;;;∧ _,,     ダイジョウブ。
                    ~(,,_)U(゚ー;;゚#)     ケイサン ドオリ。



   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \          ニブそうに見えてお前したたかだよな。
 |    ( ⌒)(⌒)
. |  U  (__人__)        常識的に考えて。
  |     |r┬-|
.  |      `ー'´}
.  ヽ        }
   ヽ     ノ
   /    く  \
   |     \   \
    |    |ヽ、二⌒)、

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。



          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                        風貌からはとてもそうは見えにくいけれど、
                  しばらく話をしてみれば案外思慮が深いのはわかる。
                   ああ見えてその実聡明だったと、私からも証言させて貰おう。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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945 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:01:00 ID:jPiu4YaQ0



        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                  野宿暮らしで寝床を整えるのも、準備が早い。
                   動きは遅いのに、出来は周りに劣らず速く、良い。
                  あらゆる動きの効率がよく、時間を無駄にしない。
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                              ,,_ ∧
                             (#;; ;;;゚)')
                             /;; ;;;ノ
                           ~(メ_;;;;⊃
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   夕食時などにも、作業が滞りそうならば周りに 
                的確な指示出していたのも、彼女に次いで実はここ。
                       人手が足りないと思えば自分も動くし、
                ともかく場の進行には貢献度も高かったという。
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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946 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:01:12 ID:jPiu4YaQ0



       r 、.     ,、
       l ヽ,,, -ー -', l
       /  @ o  @ ヽ              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ   ○             寝相の悪いドラキーが毛布を蹴飛ばせば、
      l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j . 。                   眠りから覚めてでも必ずかけ直す。
      `ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::)                      そんな時は動き出すのが誰よりも早い。
      リ::::::( ( ー) (ー::(                 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.     ,.イ ハ::::ハ  ,,   。 j) )丶、
―――(  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ) ̄ ̄ ̄) ――――――――
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`¨´¨´ ̄ ̄








                        ~γ´;;;`∧ _,,
                         ⊂_,.-U(#゙;;-゙)
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                自身の風貌を顧みて、人里の華々しい場所からは
                    空気を壊さぬようにと身を引き、自ら遠ざかる。
                    その行動の端々に感じられるのは、自分なりに、
                       自らを取り巻く家族達への気遣い。
                    話を聞いているだけでも、よく伝わってくる。
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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947 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:02:10 ID:jPiu4YaQ0



            _,....,   )
          ⊂ゞ;;;#ヾ⌒`⊃    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
         ,’、',.。'                 7人の家族の中で、最も早く致命傷を負ったのも彼女だった。
        , ´。;'、,´                   それでも命がある限り、攫われた家族を救いだすために
    ,、 _,,. ; ´'                     精神力を振り絞り、屈しなかった魂には言葉が見つからない。
    ('o;;`#)                ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





    r 、.     ,、
    l ヽ,,, -ー -', l
    /  @ o  @ ヽ
   Y , ヘ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.   l γ::..:::::..:::...ヘ、: : : ハ j            我が子のように可愛がってきたドラキーの幼子に背負われ、
   `ノ :ノ...:ノ ヽ_ u ノ:::::)                  彼女を救うために死地へ飛び込んでいく。
   リ:::::::( ( ⌒) (⌒::(                  いつ途切れてもおかしくない意識を失わず、使命に殉じる。
.   ハ::::ハ 。゚ r‐ュ j) )            それはきっと、私があの子と同じ生まれ、同じ境遇であっても、
     Y r'⌒)  ̄(´ jy                同じことは決して出来ないであろうと思える、形容し難い強さ。
      / ノヘ   } '、           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      l  l ヾ /|  l
     ゝ-'  Y ヽ-'


.

948 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:02:27 ID:jPiu4YaQ0



                                                         /ヽ_ __, ヘ
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───               ,'         `ヽ、
            我が子のためなら何だってしてみせる。                        /::..      ... )7
         たとえこの身が滅んでも、命を失うことあろうとも。                     i:::::...  u      ´_) 
            一人の母親として、自信を持ってそう                       、_::...c.._ _   ノリj"
            言い放つことならば、私にだって出来ることだ。                 \ ,,Yi::::::::iル リ ノ(>)
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───              )ヽV ,、 _,, ル'Y cノ
                                                     - <   (゚0;;`#) .く´
                                   ,                   ,,..、‐ )     て....  ヽ
                            ,ェ .,..‐フ゛             i;;,゙.゙-.,,..,,,... -、 、 . /⌒`Y^\ .   二つヽ
                           ,i少" .lミ,,,,.... yi,、      .‘  ゙l-゙' \ \ l,.ヽ lイ"‐゙
     .,,                    ,i----、   .i'"  .`'-'"'-,ー〈"' ̄''、 .l!ヽ.l, i !.|,!i |.,il!,!
  .,/./                        √ .,,-''_\, ヽ\   ヽ, ヽ  ゙L..l  l .li .!`.!.l,!!〃,/,l゙
.,/ /   ._,,..、ッ‐      . ___、   __ / ''''ヽ、 ゙゙'く '|″ヽ \ヽ l 'i./ !i'.l,l .].l,//'''"'ニテ
 ..,i彡ー''"゙,i;;彡_____,.-'"゛    . `''''ミヽ、 `''-、  .\ ヽ`L..l l  ヽ..l ! .l.l、 ! ,!l,ノ.l゙
: '″            '<"~゙゙゙"'''ー-,゙゙'-、,  `' \   .\ .、\ .l ゝ |..l  ! .l│ .!リ" !`
-‐'――― ..,,,       `゙'ーxi、  `'-, \ . \ヽ    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      .,i← `'''-..、  .┬--ニュ、  .\.\ ヽヽ           彼女が守ろうとした家族は、血の繋がらぬ家族。
――- 、/´ ̄´゙゙''ー、、 \  .`;;i、\\     .゙ュ,..ヽ           私には、あの日の彼女と同じことが出来るとは
._     `'ヘi、,,,   `'-、.\ `ii,゙ `'、ヽ  : 、  ゙.lぃ           とてもじゃないが自信を持って言えないだろう。
 `゙''ー 、,   .`- \   \ .\ li,  ヾ'   .ヽ  ゙lヽ         私の長かった生涯の中でも、ここまで強い敬意を
,,_    `'‐、.  .\ ゙''、.   ヽ ヽ lヽ  l.   l  . l          持って想える人物は流石に多くなかった。
、 `゙''-..、   .\.  \ \ .ヽ ヽ.l . l  .l   l   .l. ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
- \   `'-、   \  ヽ  \ l .l.!.、 l  .l 、│ .、| `".! ,!


.

949 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:02:48 ID:jPiu4YaQ0



゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

                   ∧ _,,
                   (#゚;;-゚)      リュカ……カゾク……ミンナ カゾク……
                   ノ;;; ;;;|      ワタシモ、カゾク……?
                ~O,,UUつ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





     / ー-、:_:_: >‐:'": : : : : : : :_彡: ハ
    x':_:_;孑'" ー―彡' : : : : : : : : ;_:}
   ゞ: : : : : : :_:_:x-'": : : : : /: ;_:/:::::ヽ
   { : : : : /: : : : : : : : : :_:x-:":::x弋:::::::ハ
   ヾ ー― ": : : : ; _x-'"::::::::ハ::::ハ::ト、:::::::i
    { : : : : : ;x-'"::/:∧:::ハ::::::}ノ伝ミハ::::::l
     `ー‐'":::{:::::::Ⅵ::_ノ=ミL::ノ !d {:ハ::ノ         ……優し過ぎて、鈍かったぐらいですよ。
      |:::i::::::∧:::::∧《!::::c}    ゞ'' Y::|
      |:::|:::::::::;∨:::∧乂_ソ    ′ ノ:::!        こっちはずっと前から、そう思っていたのに……
      |:::{:::::::::ゝ∨:::∧     _ , ∠:::::!
.      ハ八::::/ : : ∨::: >- ... イ八::::::!
    ノ  \:::〉、: : ∨:::∧`ー-": : ヾ:::ハ
     メ" : イ: ヽ: : ∨:::∧ :`¨¨´:ノ: :,ヾ:∧
   / :_:_:/:/\: :`ーヾ;:::::\ : イ: : /}: ヾ::\
   `ヽ: : : : :./!: : : `ー-、:.ヾ:::::∧ーイ/:!:`ー\}
     ゝ-";イ : : : : : : : : ̄:\::∧: :イ:.ノー―-、!



          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               ただの友人じゃなかった。他の6人にも言えることだ。
                       だけど、彼女がここを家族だと主張する声は
                    他の時よりも殊更強く感じたような気もした。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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950 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:02:59 ID:jPiu4YaQ0



            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               幼少の頃より知り合い、再会を果たした友人がいる。
                 生涯を通じて言えば、最も長い付き合いになる友人だ。
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





: : >'::::/::::::::/::::::::::!:::::::::::::}:::::::::i::::`ヽ: : (
.´:::::::::: ::::::::::::::::-‐┼-::::::::ハ:::::: |::::::::::}\{
:::::::::::: |:::::::::{:::::::::/ |:::::::::://::::::ナ::、:::.'::::ハ
:::::::::::: |:::::::::L::::/ .|::::::://::::::://::::::/::::::: }
::::::: , -!:::::::: 《:/  └‐′  ̄ /:::::::/:::::::::/
:::::::/ /!::::::::::l  _        ̄ く:::::::::/          ねこ夫は昔から、思ったことに正直で……
:::::::!  l:::::::::::! ´ ̄`     -‐ミ .:::::i⌒
::::::::ヽ l::::::::: |        ′  ハ:::::::!          困らされたこともあったけど、あの子の素直さには
::::::::::::::{::::::::::{     ー    ノ::::::: {
∨⌒ヽ:::::::::::.>。.    . ≦二ミ: .、            支えられた思い出の方が多かったですよ。
: : : : : :∨::::∧  {`7´::::/::::/:::`>'´:`ー、_
: : : : : : :∨::::∧_!二二二二:r〈: /: : : :.{
: : : : \: :∨::::∧: :`ー‐―彡':} :〈:/: : : : }
: : : : : : :`¨∨::::∧: : : : : : : : : :し{:`ー=ァ :ノ
: : : : : : : : : ∨::::∧二ニ≠: : : : :ヽ : : : : :〉


.

951 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:03:09 ID:jPiu4YaQ0



          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                          思ったことをすぐに口にする。
                            そうだと信じたらすぐに実行する。
                そんな性分も手伝って、火種を撒くことも多かったそうだ。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───



゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

    i^,\ _,,_ /^l
    lノ / i|l \ ヾノ
   シ ( ー)  (● ) ミ         うーん……煽り抜きでやる夫、オメーちょっとクセぇにゃ。
  メ =   (__人__)  = ヽ
 彡          u  ;ミ      ちょっと離れて歩いてくれんかにゃ?
   ヾ         ン
    |   ``    ヽ



          ____
        / ─  ─\
       / -=・=- -=・=-\            やる夫、さっき水浴びしたばっかりよ。
     /    (__人__)    \
     |  u   ` ⌒´     |       それにお前さん、やる夫に対してのみはやたら敏感に
     \             /
     ノ            \         ハナが効き過ぎだと思うんだよね。気のせい?
   /´               ヽ
   |   l              \
   ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
    ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))

゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

952 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:03:28 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

    i^,\ _,,_ /^l
    lノ  _ノ i|l ゝ_ヾノ
   シ " ( ー)  (ー )ミ           うーん……そんじゃお前の体臭は、
  メ  =   (__人__)  =ヽ
 彡  u           ;ミ  =3       ナチュラルにねこ夫の鼻には合わねえのかな。
   ヾ         ン
   /     ""  |



        ____
      /  ノ  ヽ\
     /  (○)}liil{(○)          今のはほぼ煽りでしょお!?
   /     (__人__) ヽ
   |       |!!il|l|   |       やらない夫さんどう思います!?
   \        lェェェl /
    /         ヽ
    しヽ        ト、ノ
      |    __    |
      !___ノ´  ヽ__丿



      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
    |  (⌒)(⌒)/;;/          煽りっつーかねこ夫、お前思ったことぶっちゃけ過ぎだよ。
    |  (__人__)l;;,´|
    | ./´ニト━・' .l         ちったあ自重せえや、常識的に考えて。
    | .l _ニソ   u }
     /ヽ、_ノ    /
    __/  /    ノ__
  / /  /       `ヽ.                  (相手がやる夫だから容赦ない部分もあるんだろうけど)
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                特にブラウニーとは折り合いが悪く、事あるごとに口論あったらしい。
             もっともこの逆で、ブラウニーの方が要らぬ火種を撒いたことも多かったそうだが。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───




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953 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:03:45 ID:jPiu4YaQ0



       i^,\ _,,_ /^l
       lノ       ヾノ
    y=-シ "ヽ_ i|l _ノ    ミ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   冫  メ (⌒)  (⌒ )   ヽ                      仲間の中でも随一の強さを持つ彼は、
   l  彡=  (__人__)  =  ミ                    どんな時でも戦場では最前線を走っていた。
  ヽ   ヾ         ン                  圧倒的な強さで敵をなぎ倒し、後ろの仲間には
   i         ""   ミ                   敵の歯牙すら届かせない活躍をしていたという。
    {        v   ノ             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    ヽ    ヽ /   /
    l , , )  ソ   /j
         (__(__)_)´




         ____
       /     \              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      /  ⌒  ⌒ \                    彼の強さに憧れたスライムが、稽古をつけて欲しいと
    /    (⌒)  (⌒) \                    頼んだ時には、彼もすごく喜んだそうだ。
     |       __´___    |                    頼られたこともそうだろうけど、強くなりたいという
      \       `ー'´  ,/                    仲間の意志が聞けたことも大きかったのだろう。
      /⌒ヽ        ィヽ           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆        |´ |


.

954 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:04:01 ID:jPiu4YaQ0



          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     が、喜びが高じて稽古はエスカレートし、
                    ちょっと目を離している間にスライムはボコボコに。 
                   要するに想いが高まると容赦できないタイプなんだろう。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───



゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

        / ̄ ̄ ̄\_
       /:::/:::::::::::\( ;:;:;)
      /( ;:;:;:;:;ノ:::::::"-> \        正直ナメてました。
    (;:;:;:;;;:;    __´ _   .:::::)
    ./ ||     `ー'´    ,/       ねこ夫さんマジ強すぎ。
   / / |\/ /  /l |  ̄
   / /__|  \/ / | |
  ヽ、//////) /  | |
   /  ̄ ̄ /   | |
____,/  )--- ヽ   ヽ つ



  i^,\__,,_ /^l
  lノ    i|l   ヾノ
  シ "        ミ
 メ U _ノ    ヽ_  ミ           これは流石にごめんにゃ。
彡   (_)|lil|(_)  ミ
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。


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955 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:05:51 ID:jPiu4YaQ0



    γ⌒) ))_,,_ /^l  γ⌒)
   ( O ) ⌒  ⌒ヾノ  ( O )       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
 〃/ / シ "( ⌒)  (⌒ )ミ〃/ ノ             その強さとは裏腹に、彼は仲間の中でも1,2を争う
  γ⌒) =   (__人__)  =ヽ/γ⌒) )          甘えん坊だったらしい。仲間達と並んで歩く時も
 .( O ) 彡   |r┬-|    ;ミ( O )                  常にご主人様の一番近くにいたらしいし、
 (  " ヾ       `ー '    ン ノ ノ               何かあって離れても、必ずすぐにそばに戻ってくる。
  \ ヽ          ""            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





   i^,\__,,_ /^l
   lノ     i|l  ヾノ           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  シ "─   ─    ミ                    距離を取るのは寝る時ぐらいのものだ。
 メ (ー) (●)    ミ                  毛の多い自分がご主人と一緒に寝ると迷惑だからと、
彡 =(__人__)=   ;ミ                  そういう所ではちゃんと彼女に気も遣う。
/     ∩ノ ⊃  /                  どうしても一緒に寝たい時はノミ掃除も丹念にやるし、
(  \ / _ノ |  |                あまり好きじゃないはずのお風呂にもちゃんと入るのだ。
.\ “  /__|  |            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  \ /___ /


.

956 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:06:03 ID:jPiu4YaQ0



                 〃  .// /'´“/ 厂 }气ヽ  V       } }  ヽ ヽ \
               ん / / /  ,.'  /  /    ∨     ハ | l ハ ヘ 、ヽ}
               .' 〃 _/ / / {/ /     |     イ厂|`} !   | |ヽl
               | .! /_{ ├'´./ /      /´ヘ   /f斧抃ノ |  | !
               | {   | { /./ヘ      八{ヽハ ∨  トイl !/  |  从.|
                 ヘ !  ヘ ヽ〃   丶      〉ヾ| ハ  ゝツ { /| / ノ
                \x  \≧r´   \    /  | |       ゝ'} /
                 丶   `      ヽ /     !|     、_ノ ノ'
                               /V     ヽ:::::....   /      __,
                              r―┴三ミx__、r -‐‐ ´      {l `¨!-,
                       / ̄ハ     >て ̄ ̄¨¨ ヽ     〃}    ヽ
                      〃  /     〃/       乂_   l  ____/__
                    /  /       ///     ∩  ハ==ヘ  ...〉´   r=====x
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               聞けば幼少の頃、アルパカの町で子供達に絡まれていた彼を助けたことが、
               彼女と彼の出会い。当時の彼はベビーパンサー。力も弱かった頃だ。

             恩を感じた彼は、誰に言われるまでもなく彼女の旅に並んで戦うようになっていく。
          指示を出さなくても自ら戦地に飛び込み、ご主人を守るために生傷を恐れず進む。
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                           i^,\ _,,_ /^lγ⌒)⌒)
                           lノ  \ i|l /ヾノ/⌒) ○ ^)
                          シ " ( ⌒)  (⌒ )ミヽ   /
                         メ  =   (__人__)  =    /
                        彡           ;ミ   /
                          ヾ         ン,   ノ
                          /     ""


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957 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:06:19 ID:jPiu4YaQ0



\      \   -=二 ̄`ヽ: : : : : : :‐-、`ヽ  `ヽ/ /:./ {  {.  \
  \         \ /,ィ´ ̄: : : : : : : : : : \:\:.jヽ  ∧入/  ヽ ヽ   j
   \____///: : : : : : : : :.:.:.\: .:.:.:.\:\:.l l_/: : {   / ̄/
      `>´ ̄./'_ ./: : : : : : : : / ト、\\`>: Vハ:l y'`'7¨ヽ/  /
    /: , イ ̄ /.l|: :l: /:.:.:.|:.:ト、j \「/「`ヽj" l/  /\ ヽ¨´       ───━━━━━━━━━━━━━━───
   /: ///  /   |{: :{八: : :l__l_   ´ イホ㍉{ /  /  .\j               子供にしか入れない妖精界に、
  ./: :./ 〃   l   l{:爪: : \{ .ィf心     V炒'.}/  /ヽ/\                  幼少の彼女が迷い込んだ日、
 /: :./ 〃  │   八l: .{、\「 ヽVソ  ,     /  /  }-─-ミ、_                   彼もすぐそばにいた。
. {: : :l  {{     l   /  ヽ「`ヽ{:.ヽ. u   (ヽ  /  /ノ¨´ `ーf´ _ノ              そこにも、戦いの舞台はあった。
 l: : l  .`\   | /       {ト、: {>--、  イ  / {::::::::::::::::::てハ ヽ        ───━━━━━━━━━━━━━━───
 .Ⅵ{、.       レ'       ヽ Y/ ヽ   〈/  / 《ヽ::::ノ::::::,r勹} } }
  \j            ,r‐<\   \/  /_l 》 {r─‐{_r‐'ノ l/
                   / __ヽ_ ̄} ./  ∧)l.〃/`フ¨T´/__|
                / / __xr===/  /\_|//r'´イ´`¨¨´ \
                   l /r彡イヘ、,へ /⌒}\〉´::::: | ̄`>  / 〉
                  |/ Ⅶirヘ: 人___`ヽ l:,イ|`ー‐´:::::::{ / /_
                   {   Ⅴ:〉、/`ー┬¨`'´: l:ト、 \r ̄/ / ノ /
                  \  ハヽf`ー"´} メ、_{ | ∨ハ\././/





         i^,\ _,,_ /^l
         lノ  \ i|l /ヾノ
        シ " ( ●)  (● )ミ
       メ  =   (__人__)  =ヽ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      彡  u          ;ミ                妖精界の春の訪れを阻む、雪の女王との決戦。
      ∧ヾ /´ ̄`)     ン                     今まで戦ってきた魔物達を遙かに超えた力を持つ
      ハ.   /  `T′ "ー=7                       実力者との戦いに彼女が勝利できたのは、
    厂  ,′ ー=!_ノ    ,{      ∠⌒)              そばにいた彼の助力があってこそだったという。
     {ニ  {    ノ}ヽ  ≠ハ   ∠ー/       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.     Y、 ゙く     イ/ ∧ ∧y'
.      Y‐     ̄   / ノ∨ー/
.       〉=        //∧/
      ∧=-         / /\
      {==-    __    /   ノヽ、
     ∨==-   { `'<_ノノ      \
       ゙く ノ    j    `'ー-= 、  \
        `フ=  /          ∨ノ  }
       (_((_ノ             `ー '′


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958 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:06:43 ID:jPiu4YaQ0



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                  幼い頃の2人は何をする時も一緒だった。
                   ラインハットの王子様と出会った時もそばにいたし、
                      数多くの思い出を共有してきた仲だった。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       ヽ !: : l               }
                       ヽ{: : !           ′   /
                           \:{\     ー.. '  /
                           ヽ .      .
                            , i    ̄ ヽ、
                       _ ,. イ ´ |        ¨ブー
                        /  小       __ x≪㌢   ` 、
                     /     守≧ニ笊二≦少′       ,
                      l         /∧ヽ    /         |








      i^,\ _,,_ /^l      /{/
     lノ  _ノ i|l ヽ_ヾノ    /¬/    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    シ " ( ○)  (○ )ミ     ___             一度目の魔との邂逅により、二人は引き裂かれる。
   メ  =   (__人__)  =ヽ    `7└―             自らの力不足により、大好きなご主人と離れ離れに
.   彡   u    |ili!ili!l|   ;ミ     ̄ ̄          なったことを、彼も一度悔いたと告白してくれたそうだ。
     ヾ      `⌒´   ン     \ 、             強さを求めた姿勢は、そんな過去も理由にあるのだろう。
     /            |      <く       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       \


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959 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:07:02 ID:jPiu4YaQ0



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     呪文を使う才覚には恵まれなかった一方、
                    それを抜きにした戦闘能力は、仲間の中でも
              群を抜いてトップクラスだった。それこそ本気で
                やりあえば、スライムナイトをも凌ぐであろうほどに。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                            ,..、jw从v:.:.,、.,
                         ,..:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,;,;,',`:..,,
                       , ';;,,:,:,:,:,:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;゙ヽ:.:.:゙':.,
                      ,.';,,;::.:.:;.;.;.;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‐'゙~:,;ハ:.:.:.:゙,
                    ,.゙ i^,\ _,,_ /^l:.:.:.;.;'  i:.:.:.:.゙
                   /:.:.:,lノ  ゝ_ i|l _ノヾノ:.::.   i:.:.:.:.,゙
                    {.:.:シ " ( ●)  (● )ミ   ,':.:.:.:,゙
                    {メ  =   (__人__)  =ヽ  /:.:.:.:,゙
                    彡           ;ミ  i;,;,;,,゙
                     ',:;ヾ         _ン ',   i;,;,j
                     '.,  `゙ ー - -"  ,'`_..i`''゙
                      '、   '.、   .,',:;'  /_,_j_j
                       ゙、 、j  /'"
                           ゙"ー-'
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               その裏にあった、たゆまぬ修練とそれに対する
             ひたむきさは、傷だらけの全身やボロボロの肉球、
           いつの間にか形の悪くなった耳からも見るに明らかだった。
                間違いなく誰よりも一番努力してきた人物だと
                    私自身も思うし、彼女もそう断言している。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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960 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:10:02 ID:jPiu4YaQ0



              (ヽ  .,..‐"ヽ
              ヽ ヾ_,,,..  _\
         ,i´''-、     } :: l    \ ゝ..、人 ,
       /,, ....,,_`'-、_,   l .:: }     │ .,/  て
   ._..-'゙./     `゙'''´  / .:: l      l /    (´       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   \  !      , -'"⌒ "'- '、     !l  `Y⌒              雷獣キラーパンサーとしての力に覚醒し、
    l .!   / i^,\ _,,_ゝ_/^l  │                稲妻を放つ力を体得した彼はさらに前進する。
     !l゙  /   : lノ       ヾノ                    稲妻を纏い、卓越した速度とパワーを以って
     .l゙`'、 i  :シノ( \ i|l /  ミ  ゞ゙''-,゙''-..、           難敵に挑んでいく、最強の一番槍となっていく。
      `",,_;;l  メ ⌒ :::::::::::::::::::::::::   ヽ    `'i !.     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
        i 彡 =   (__人__)  =ミ     l゙│
     ,i   ヽ: :ヾ  u       ン       !、.ヽ
      ,!    ヽ : i :::    ー--- i,゙゛    ./ .,!
     '!、、    ヽ;i  ::::::::i::::´ ̄ ゙̄'ヽ `'-、,/ /
       ,つーニ,,_,/〉ヽ ::::::l::: /    ヽ  /   (
       `'-, ...-彡''''} :::::ヽ       ヽ./  Y⌒
              {,,,,,,,,,,}





             ,.、
       /|   / ,、ヽ、
、    /__|, .. 」: :! :ゝ; :`ヽ._、.._, . .,、          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
. ヽ /´>´   !: :'√´:ノ( :ヽー 、ヾ}、                私自身はそうなった彼の姿を見たことはないが、 
_.. / ´     ,/: u: : : : ⌒: : : ´二_: : :`ー - .._         そんな彼の強さが何度仲間の窮地を救っただろう。
: :/,     /: : : : : : : : : : : : : : {´V`二ニ== 、ゞ)         彼らが挑んだ魔王の手先は、人智を超えた圧倒的な
: //     'ー、: : : : : u: : : : : : : '┃´: : : : : : :_:_:ノ´          力を持つ者達。それに打ち勝ち彼女を救った彼らの
;/,       ` -- ._: : : : : : :_ ..<´ ̄             最大の武器の一つは、間違いなくここにあったはず。
'´ヘ  _            ` ー '´   リ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
>‐':": : : :`"ヽ、             ,ソ
: :_: : : ,.‐-、: :,-ヽ、        , ノー-、
´ `X    K.   }       ノ:リ: : : : :〉、
  {  \  .! ヽ. ノヽ. ,、  /_. -‐、>´Yソ
ヽ、|   ヽノ.  `'    ヽ/  ヽ、 ノ ヽ ノ


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961 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:11:38 ID:jPiu4YaQ0



    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
               想いの力、知恵と勇気、それが道を拓き、希望を指し示す時はある。
                  だけどそれに伴う力がなければ、大切なものを失うこともある。
                     彼は一度、そうして、大好きなご主人を失っているのだ。
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


 ___―===―___   ――――    ==  ̄ ̄ ̄  ――_―― ̄ ̄―‐―― ___ ―― __――_
――――  ==  ̄   ̄ ̄ ̄ ̄  ―― __――_━ ̄ ̄  __――_―― ̄_ __ ̄―=  ̄ ̄ ̄  ――_
- .     ̄ " `ゝ、  \  > ヘ  ^{_ゝ | '  {/| ,イ /{          {                 ´(_  メ{″   ll    ,/ ,/   /
  >、        ` 、     '`   \      ' i } , 'ヘ!         \、   .,i′ .、    ン'./    ./.! ./ /   /
!  、ー'′\ー≧‐-   ∨          } \_   i, }∨|          ゝ  /|  ,〃  _ /   て   ./ |.i′./ _.. -'"  ./
ー-く 、   ミ、      ∨      `ヽ`   `ー、 {、_! 〈         |!   .l、 / .| '" ゙‐'      〔ノし' / . `" `¨´   /
、  `>"ー-''"         `ー、  、     ヽ,    `ーゝ `l        |.l   !ヽ./             ゙‐'''"       .,/
ヾニ√l_/        、  μ__`>`ー> - ._     \    l .|   .!                           ~'''"゙´
,イ   `^フ       ー-'_  ,ゝー' ̄> 、            , 、`ヽ、 ! }   ¨゙゙弋   .、
/    _7         _ ., } ゝ.     ´`^          ゝ_〉 }_ ,.._,ヘ _,  .,i !  .,〃
 ー-</´ 7_ .,、   _.、_ }  `   γ `ヽ、      ,. - ‐-,_,.,      ノ /./.! .゛}    _,, ニニ ̄             _,,
7  ,γ′ '´ く,...、 ´  ̄ ヽ,.、    〈 .::,、ーヽ、  /..::::γ ´ '´) _,....・´  〃 〉    .''''"゛ イ―‐'″          -‐''"゛  
′〃γ /'7/ 〃ヽ       i ,., / ,ヘ:/    {、  |..::/ `'-.ゝ      lゝ'゛           ,,__、
,´〃//〉 ,/  > ´^ヽ、    ヘ/ // ,ィ      !∨ i:/  \           ,ゝ 夕   _z--ー'¬―-`-デ゙''―z_     ー''''''゙
.´''/ / ´ 7/      `ヽ、  \,ィ  !{       、-';ヘ7,イ          / _..- .r'"゛'''―--z__           `''-..,,ぐ- ..,_
     , -、}i            ヽ、  \_i} =二二_`_ー_'´          }ノ'´ } ノ  r────────        `'゙'‐  .`゙
    ,イ   ´           ヽ、  ヘ、       _..;;彡-ッ              .,,,,、 \
                       }    `!     '"´  / ,.. /             ..\¨''ーニ;;、、
                      |    ヘ       ,.;;ン‐″./   .,    l  .゙!l>、. \   ´
                      ヘ   } } }    ,.广   ./.,v /!  .i'i.|.l  |  `'-、. `'-,
                      ソ,-ノ-' ′ "      .,i./ |./ ,!  l゙ リ !  .!    `'-、\
__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―   ――――    ==  ̄ ̄ ̄  ――_―― ̄___ ̄―___ ̄――― _
 ̄___ ̄―===━___ ̄― ==  ̄ ̄ ̄  ――_――__―_____ ̄ ̄ ̄ ̄‐―__― ̄ ̄―‐――


    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          2度目、彼女を失った悔いを取り戻すべく、更なる力を得て彼は戦場を駆け抜けた。
                3より大きな数字を知らない彼が、3度目彼女を失うことを避けるため、
           大魔王にさえも怯まず挑んだ意志の強さは、彼の強い信念と魂を体現している。 
    ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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962 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:11:57 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

        i^\_,,_ /^l
        l        ノ
       シ         ミ          ……キラーパンサーに生まれたねこ夫が
      メ               ヽ
     彡          ;ミ       あいつら引っ張れんでどうするにゃ。
       ヾ        ン
       /     ̄ ̄\         ねこ夫は、才能にゃ一番恵まれたんだからよ。

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                           戦うことで、仲間の力になりたい。
              不器用なりに結論付けた末に得たものが、あれだけの強さであったなら、
                   意志の力の偉大さは語るべきにもあらずと言えよう。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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963 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:12:14 ID:jPiu4YaQ0



               ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                            なりたい自分に変わっていく。
                      言うは易し、その為に何をしていくべきか。
                    それを行動に移し尽力することが出来る存在に、
                     私は強い敬意を払っていたいと思っている。
               ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





             )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
             /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
            ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
           {://{:::/::/, ゝ、:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
            .i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./         ……ひたむきで、何事にも一生懸命な子でした。
                 _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
               {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/          あの子が私の前を走り続けてくれていたからこそ、
              .      /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
              人 ー /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {          私は今日まで道を見失わずに進んで来れたんです。
          _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
      / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
     // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
      {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!
      ノ Ⅵ   /ヽ: :|::::{:{ : ̄/ ̄: : : : :.:/:::::/ }__.ノ



           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 彼が自らを高め得た強さは、今の彼女の幸せへの
                 道を切り拓いた大きな礎であり、今でも彼女の信じる
                     未来への歩み方を支える、大きな柱の一本だ。
                    彼女と思い出話をするたび、そう強く感じずにいられない。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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964 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:12:25 ID:jPiu4YaQ0



             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                    かつての戦いの日々の中で、
                         最後に友人になった者がいる。
                  彼女にとっては、7人目の魔物の友人だ。
             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





           /: : : :/: :_,:--'": : : : : : : : : : :\: :〉
            ム≠: :':": : : : : : :_;≧七二`':ーx; ; :ヾ
         /: :/: : : ;≧r‐'"::::::::ト:::ハ::::::`ーx_: : : {
          八:,: :' : : :.;/:::_{::_;;ト::::::::| }:!弋::‐:ハハ::`ヽ: )
           {: : : r":::::{´::∧:八Ⅵ::! リ--Ⅵ::::}::}:::::::\
          ゞ、/:::{::::::i!Ⅵ≠ミゝヾゝイ示ミ、:」::|ヽ:::::::::ヽ          初めて会った時から、素敵な子だと思いました。
     /    /:,:∨:メ 《う::::}    ら:::リ 》::::|::∧:::::::: :.
     〃    ./::::/:::i:ヾ:::ゝゞ-''   ,  `~´ !:::::i/:::ハ::::::::::!       この人と友達になりたい、って友達になる前から
   //      八;;_{ ::::!::::::}ヘ.     _ .   人::::}::/:::!::::::::八
  /{::{        ( :_: ̄{::::::{~:.`:-、_ _ _ ..イ;;;;;{:::i!':ム孑": :.(         思ったのが、今でも強く記憶に残っています。
  Ⅵ::.      r': : :'":.∨:ハミ:、: : : : :_;_;__;_;r:‐:.ヘ::i!: : :-彡'..:ノ
   \:ゝ.   r'":7''>、; : i::::::}: : : `:-:、:_: : : : :.-:‐:}::{: :_;_彡'";_〉
    `ー==≠彡'{  `>{:::::i!_: : : :\:\:_:≠:-:'Ⅵ、:/:_:_:.ヽ.._,
        /::〃:::ハ/ ::;V::ハ::>‐、_:.ミ:、: : :`≧:<Ⅵ、: : : :_: /
      /:::://::::/::::/::{:::::ハr‐--ミニニ≧:、: : : : :Ⅵ:、ー:.‐:{
    / ::::://:/::::/::::::人::::∧     ー‐" ` ー 、Ⅵハーイ
   / ::::::::://::::/::::::/  !::::::::!      ̄ ´     :Ⅵハ::八


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965 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:12:39 ID:jPiu4YaQ0



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::;:i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ                   頭が良くて、聡明だった一匹のキメラ。
    リ::::::( ( ●) (●::(  ∩/ノ               初めて彼女と出会った時には、なぞなぞや
.    ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ) ) 〈 γ, ,〉              算術遊びで彼女のことを驚かせたらしい。
     ) ) )、    ̄ノくハ(  ゝ`,ィ        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::)) / /
    ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、 / /
     ,'   ノ    Y   ヽ ' /
     l: ( ......    .....  iー'
     .ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ





  , ⌒ハ           ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ             ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ /\'ー、リノ      ,, ..,、           友人になった後も、日を追うごとに知恵を重ねていく。
    リ::::::( ( ●) ( /  .\` 、   . // /         効率のいい火のおこし方や、新しいレシピの開発、
.    ハ::::ハ  ,,    /     \ヽ、,.// ./             彼女の杖やスライムナイトの武器の手入れなどにも
     ) ) )、    ̄/       ``77   /               色々案を考察し、とにかく探求心豊かだった。
    (,(.( ' ヘ   /         / /   /      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    ノ/)`   ヾ /      fヽ、/ / , -,./
     ,'   ノ    /    r-、 ヽ ∨,ノ /
     l: ( ...... \   〈\.\,〉 `,  f
      ヾ. .. ::::::::  \  (ヽ ヽ `..   |
             .\ \      ノ


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966 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:12:58 ID:jPiu4YaQ0



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .::::::::.i                        勉強熱心で、使う呪文の数も数多かった。
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::.i                   身体能力にも驕りを見せず鍛錬を重ねていた。
 ル:::::リγ::..:::::..:::.:..ヘ、: : : :: ノy:::::リ                       前衛の3人の仲間達には劣るものの、
  Yyノ ノ :ノ...:ノ _ノ   ヽ ::::::) ルリノ                       白兵戦の心得も、人並み以上にはあった。
    リ::::::( ( ⌒) (⌒::(                  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
.    ハ:::::ハ    、 _ . リ) )      O     /      ο
     ) ) )、     ノくハ(          //  O
     (   `ー───------r'う ,;:''"゙゙'':.,/
        )`ー──────、)));:     :; 二ニ=―‐‐
      i ......   ..... i /   O   :、,. ..,::'、‐-  _  ,、.
       ヽ::::::.  .:::: .ノ(_rつ //`v:: 、
       i ::::::::::::::::::(__(三)./   |   ヽ





        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 彼女の仲間達は誰もが自らを高めることに前向きだった。
               だけど、ここまで幅広い方向に自身を高めることに対して
                尽力していたのは、このキメラだけだっただろう。
                彼女もキメラには、それを問うてみたことがあるそうだ。
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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967 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:13:17 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ       私さ、便利屋さんでいたいのよ。
    リ::::::( ( ー) (●::(
.    ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ))〉             器用貧乏って言われるかもしれないけどね。
     ) ) )、   nl^l^l (
    (,(.( ' ヘ  「   ノ:::))
    ノ/)`   ヾ ヽ く 、
     ,'   ノ    Y ヽ  \
     l: ( ......    .ヽ、_)
     .ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ



        /:l: : >'::/:::::::/::::::::/:/:::::>: : : : \: : :.(
.       l: :l.´:::::::/:::::::/:::::∠::::/::::/::::::::::\:\:\ ノ
      l: : : : !::/::::::/:::::/::::::/::メ:::::::::::;::/::::::\:\:{
       l: : , -、ヽ.:;イ:::;xf芹ミ" /:::::::::://}|:|::::::}::ヽ: :〉
.      l: : {l´`` l.:::!::::{;し∨ /::::::::::/メ/:|:|:::::,:::::}∨
     l: : : ヽミ-:!::::L/ゞ-'   L::::::x=ミ、::刈::/::::/::}        大変じゃないですか……?
      !: : : : : ヽl:::::{         ∧;) 〉::::::/::::/::/
    _,l: : : : : : : |:::::| u      ' ゝ'".:::::/::::/::/          白兵戦も、呪文も、勉強も両立するなんて……
.  , < :l: : : : : : : |、:::|、  ` 、   ∠:/:::://
 幺.: : :l : : : : :ヽ ,|' ::l: `:---- ...イ::{::::T´/
く:へ:\l: : ヽ: ./::∨ハ: : `: :`ヽ:|:|:|:::|::::i|
, -‐= 、:l: : : :y': : : :∨∧:\ : : :}|:|:|:::|::::l{
´ ヽ   \: :.\.: : :.∨∧.: : : :.ノ`ヽ:::!::::!\
`ヽ. \  r \: :\:ヽ}::::::}i :<:_: : : }::|:::ハ  ヽ
   \.)′ 、 ヽ:_:>!:::: |i\:_://`ヽ:∧  }
    /,    .    |::::::||ミニ彡′    \ .ノ



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ :(⌒ヽ リノ       正直、思った以上に大変だわね。
    リ::::::( ( ⌒) (⌒:::ゝ '、
.    ハ::::ハ u  、 _ . リ) )ヽ 丶        昨日勉強したメダパニの使い方も今日の鍛練で忘れかけてるし、
     ) ) )、     ノくハ( /  〉
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::))  /         なかなか天は二物を与えてくれないもんだって思うわよ。
    ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、 /
     ,'   ノ    Y    Y
     l: ( ......    .....  i
      ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

968 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:13:36 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。
                __
    /`i、_ , ' ~  ̄ \ __/ .:::\
   /::::: /..::::..:.゛_7:::: ::.. ヾ)'::::::`i
  ル:::::: /: ::..:::::/ `vヘ、: : ::∧::::::リ
  (Yy∧ノ :ノ_.:ノ_ ノ  __` 、:::) ゝ:/
   )ノ リ:::〃 (⌒)  (⌒)i:!:〉Yy       でもさ、やっぱり『出来る』人が多いと周りは助かるわけじゃん。
  (/   ソ::ハ  ,,     /i/ リ
  !   ノ ::/iゝ.  ~ . イく             それはリュカだって、理屈はわかってくれるでしょ?
    .(::イ/ル|_.イ|_. ̄i'Y;ノ::ル
     )ノ    .|‐:‐i   ヽ



             )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
             /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
            ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
           {://{:::/::/,二ノ:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
            .i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./
                 _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/          それは、そうですけど……
               {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/
               .     u /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/          でも、やらない子は……
              人 -  /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {
          _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
      / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!
     // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
      {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!
      ノ Ⅵ   /ヽ: :|::::{:{ : ̄/ ̄: : : : :.:/:::::/ }__.ノ



    , ⌒ハ              ハ⌒ 、
   j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
   ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
  /ル/:::::リγ::..:::::..:..ヘ、: : : : ::ノy:::::::リ
   Yyノ(::. ::.ノ ノ   ヽ、ヾ:::::( ルノリ        呪文を使える人は、2人より3人いた方がいい。
     ヽ:::( (⌒) (⌒) ):::::ノ(
       リ(i   r‐‐ァ  iィ))`)        できる子やできる夫を守るために白兵戦を出来る中衛は、
      ((ハ:.ゝ `⌒´ ノいノ:(リ
      ,..ノj/ヘ    い丿lノ            2人より3人いた方がいいじゃない。ただ、それだけなのよ。
       ィ )) ヾ  /  ((、
      / /   Y_,   ヽヽ
     ( ` ̄ ̄`'^) (    } l
       ̄ ̄ ̄´ r^    i ノ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

969 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:13:57 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ        戦う道は、兄貴やねこ夫が担える。
    リ::::::( ( ー) (●::(
.    ハ:::::ハ ,,  、 _ . リ))〉               呪文でみんなを支えることにかけてはリュカが一番。
     ) ) )、   nl^l^l (
    (,(.( ' ヘ  「   ノ:::))             私がそういった、何かの一番である必要はないでしょう?
    ノ/)`   ヾ ヽ く 、
     ,'   ノ    Y ヽ  \
     l: ( ......    .ヽ、_)
     .ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ           誰かが手に余る壁に突き当たった時、
    リ::::::( ( ⌒) (⌒::(  ∩/ノ
.    ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ) ) 〈 γ, ,〉       どんな形ででも、望ましい形でその人を支えられる自分でいたい。
     ) ) )、    ̄ノくハ(  ゝ`,ィ
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::)) / /        出来ることが多くなった私ならそう在れるって、私は信じてるわ。
    ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、 / /
     ,'   ノ    Y   ヽ ' /
     l: ( ......    .....  iー'
     .ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                "便利屋"にこだわる精神は、言葉にすれば単純なものだった。
                 その裏に人知れぬ努力があったことなんて、一度でも戦闘や呪文、
           学問の心得を学ぼうと試みた者ならば、言うまでもなくわかることだと思う。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───




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970 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:14:07 ID:jPiu4YaQ0



     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     7人の家族の中では最後に参入した彼女。
               自分がその輪に入った時には、他の仲間同士の間にはもう、
                     ある程度の決まった繋がりが出来上がっている頃だ。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       , ⌒ハ           ハ⌒ 、
                       j::::::::::::i ,ヘ^ ⌒ Y⌒ヽ .:::::::::i
                       I::::::::::::j ..::::::....::::..::::::. .:::ヽ:::::::i
                       I::::::::::リγ::..:::::::..:::...ヘ、::: ノ:::::リ
                       Yyノノ ::::ノ...:ノ _ノ  ヽ::::ルリノ
                        リ::::::::(  ::::::::::::::::::(::(
                           ハ::::::ハ   ,,    リ) )
                         ) ) )、     ̄くハ(
                        (,(.( ' ヘ   い ノ:::))
                        ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、
                         ,'   ノ    Y    ヽ
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          不仲なれど肝心所では共同作業の出来るブラウニーとキラーパンサー。
                    兄妹として互いをいたわるスライムとドラキー。
                     人に恋したスライムナイトとそんな彼に愛された彼女。
                そんな6人を、常に見守る母親のような腐った死体。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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971 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:14:50 ID:jPiu4YaQ0

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ         ――それじゃ私、あなたのこと兄貴って呼んでいい?
    リ::::::( ( ●) (ー::(___
.    ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ) )__   )
     ) ) )/⌒,  ̄ノくハ(/  /
    (,(.( '  /  い ノ:::)) /
    ノ/)/  /ヾ ソ ̄(( /
     ,' /  /   Y    Y
     l:  /......    .....  i
     |,/.. ::::::::   ::::: .ノ



          / ̄ ̄\
        / _ノ  ヽ、.\       え? 別にそれは構わないが、
          |  (●)(●) .|
        !  (__人__)  |       お前の名前、やらない子でいいのか?
          , っ  `⌒´   |
       / ミ)      /
      ./ ノゝ     /
      i レ'´      ヽ
      | |/|     | |



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ
    リ::::::( ( ー) (●::(           名前なんて何でもいいわよ。
.    ハ::::ハ  ,, 、 _ . リ))〉
     ) ) )、   nl^l^l (             あなた達に親しみ込めて呼んでもらえるならね。
    (,(.( ' ヘ  「   ノ:::))
    ノ/)`   ヾ ヽ く 、
     ,'   ノ    Y ヽ  \
     l: ( ......    .ヽ、_)
     .ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。





       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   命名の縁を感じたのか、信頼できると思った彼の事を
                 兄と呼び始めたのは、意識してかせずなのかはさておき、
              仲間達との繋がりを求めた彼女の心の表れだったのかもしれない。
       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───




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972 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:15:14 ID:jPiu4YaQ0



       , ⌒ハ      ハ⌒ 、
     j::::::::: ,:: ⌒Y ⌒/ .::  i
      ノ::::::::( ..:::   ヾ)':::   i         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      ル:::::γ::::::    ノy:  :リ                   生まれたてだった頃の彼女は、テルパドールから
     Y ノ ::::::::::::::    :ルリノ )                 サラボナ地方に渡る際、足手まといになるからと
         リ::::::::::::::      (                 実の親に捨て去られた過去があるという。
       (::::::::::::::        )                彼女はそうして、一度家族を完全に失っている。
         ):::::::        (         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
        (,(.(  ル リ ルリ いノ ))
            ):::   (
           /::::::::    ヽ
            |::::::::::::::    \





                           ,ヘ                  / ̄ ̄\ ( ;;;;(
               ____      / /                / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)
              /\  /\   / /                      |  (⌒)(⌒)/;;/
            /( ⌒)  (⌒)\/  /                     |  (__人__)l;;,´|
           / :::::⌒(__人__)⌒:::::\ /                       | ./´ニト━・' .l
           |     |r┬-|       |                   | .l _ニソ    }
           \     ` ー'´     /                      /ヽ、_ノ    /
           /          \                    __/  /    ノ__
          /             \                   / /  /       `ヽ.
         /  /\           ヽ               /´  ./       ,.  ヽ.
          /   \          ノ                  ト、_,/.       |、  ヽ
         U      ヽ        ノ                  |         |/  /
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          そうした彼女にとって、やがて自らのことを仲間だと呼んでくれた家族達の存在が
         いかに大きいものだったかは、人間の感性で言うならば想像に難くないことだ。
                きっとそれは、魔物の彼女にしてみても通じることだと思う。
   ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                        , ⌒ハ              ハ⌒ 、
                        j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
                       ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
                       ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
                        Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ
                          リ::::::( ( ⌒) (⌒::(
                          ハ::::::ハ 、、 、 _ . リ) )
                           ) ) )、     ノくハ(
                          (,(.( ' ヘ   い ノ:::))
                          ノ/)` 'ヘ/⌒)^ヽヽ
                            |  Y /  ∠   }' !
                             .|.  V  r<  〈 |
                             ',   /:::. ..ヽ  ヽ
                             ゝー'     \ノ


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973 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:15:33 ID:jPiu4YaQ0



           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 比較的、他の仲間達に比べて自己主張の少なかった彼女。
                 それでも一度だけ、弱気な声で相談に来たことがあったという。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───




゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ       ……私、みんなに馴染めてるかな?
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ
    リ::::::( ( ⌒) (⌒::(           私、みんなより一番遅くに仲間になったし……
.    ハ:::::ハ u     リ) )
     ) ) )、   ⌒ノくハ(              私だけ、あなたの似顔絵描いてなかったりもするし……
    (,(.( ' ヘ ./ )ヽノ:::))
    (  \ /__ノi ) , )
     \  ゙ / ヽ ヽ/ /
     !、\_/::::  ::\_ノ



       _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
      /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
      |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
       |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
       |::::::::::::l::::::{ l_ノ」|L::::::::」 L:::::: 」
        :::::::::::_:|:::: | x==ミ、   r=ミ.ハ:::!         に、似顔絵は正直いいですよ。
        } ::::::{ (|:::: | 、、、    、、 {::::|
       .':::::::::ヽ.!:::::| u   、 _ .   人:::|        気持ちは嬉しいけど、いつも恥ずかしいですし……
       /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|
   /::/::::/ : : : : \:_:.}:::::}: : : : :_彡': : ∧
  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧

゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・ 。..。.:.*・゜゚・*:.。..。.:.*・゜゚・*:.。。.:.*・゜゜゚・*:.。..。.:.*・゜゜゚・*:.。

974 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:15:47 ID:jPiu4YaQ0



  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ       ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ヽ_ `_ノ:::::) ルリノ                     長い間、自分の立ち位置に悩んだ
    リ::::::( ( ●) (●::(                   時期があったそうだ。聞けばかつて砂漠では、
.    ハ:::::ハ u  r‐ァ リ) )                  寂しさのあまりテルパドールの住民に向けて、
     ) ) )、    ̄ノくハ(                間違ったアプローチをしたこともあるそうだから。
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::))          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   (⌒))`   ヾ ソ ̄((⌒)
   / i ノ    Y    ヽ ヽ
.   l___ノ( ......     ..... \_│
      ヾ. .. ::::::::  ::::: .ノ





  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ :(⌒ヽ リノ                     そんな自分の身勝手な希望で、仲間達に
    リ::::::( ( ー) (ー:::ゝ '、               迷惑をかけていやしないかと、いつも不安になる。
.    ハ:::::ハ u     リ) )ヽ 丶                 いつも元気いっぱいの彼女がただ一度、
     ) ) )、   ⌒ノくハ( /  〉                  密かな不安を吐露したのがそれだったそうだ。
    (,(.( ' ヘ   い ノ:::))  /           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    ノ/)`   ヾ ソ ̄(( 、 /
     ,'   ノ    Y    Y
     l: ( ......    .....  i
      ヾ. .. ::::::::   ::::: .ノ


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975 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:16:03 ID:jPiu4YaQ0



                                              ,、       ,、
                                              l ,`- ー- ,,,,r' l
                                             ,r' @  o @  ゙ヽ
                      , -――― 、                  i' ,r'⌒^^ ⌒ ^ヘ ,  Y
                     / ⌒   ⌒ \                (:.ハ : : : ,ヘ...:::..:::::..:ヽ  l
                    /  (⌒)  (⌒)   ヽ             (:::::: ,ィ'  ヽ、 (,:...(,::`}
                 | ⊂⊃ 、__',_,   ⊂⊃|                  ):: ⌒) (⌒ ) )::::::リ
                \ ___   __ /                 ((i  r‐; ''   ハ::::ハ
             ―──(____.)─(___)───            Y''ヽ    ,ィ'ノ .:y
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
              時がそれを解決するのに時間はかからなかったと私は信じている。
                   だって、仲間達と一緒に笑い、喜び、幸せそうに過ごす彼女や、
                その周りの家族達の笑顔に偽りはなかったと強く信じられるからだ。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                           , ⌒ハ              ハ⌒ 、
                           j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
                          ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
                          ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ
                           Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ
                             リ::::::( ( >) (<::(
                               /ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ) )`,
                       ――― ( ̄ ̄ ̄ ̄)――( ̄ ̄)――――
                               ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
          苦楽を共にしなくてはならない者との間は、なぞり合わせることも必要なのが
            人と人のつながりだ。だけどそうした間柄から一線を超え、ただ互いを愛し、
             互いの存在そのものを喜べる優しい絆を、仲間達の表情からはいつでも、
                 どんな時でも、感じ取れた。きっと彼女にも、伝わっていたはずだ。
     ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                i^,\ _,,_ /^l
                lノ  ― i|l ―ヾノ                        ∧ _,,
               シ " ( ⌒)  (⌒ )ミ                      (゚ー;;゚#)
              メ  =   (__人__)  =ヽ                        U;; ;;|
             彡     |r┬-|   ;ミ                        ~|メ ;;;|
               ヾ    `ー '   ン                          U U
               /     ""  |


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976 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:16:24 ID:jPiu4YaQ0



           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       私は一度、個人的な相談を受けている。 
                        彼女の似顔絵を描きたいから、
                   絵の描き方を教えて欲しいと言われたのだ。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ┃┌─────────────────────────
   ┃│
   ┃│             __
   ┃│           /ニ二三ヽ            /:.:.: ∧ _,,   .:.:.:.:.:.:
   ┃│                  ____    l:.:.:         ::.:.○ゝー, -ヾ.`
   ┃│                _,.-‐-'´..:.:.:.:.:.:.:.`‐-、_l:.:.:.:.          .:.:`ゝ=-"○
   ┃│        ____,--'´       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.           .:.イ-r 、ヘ
   ┃│  ,イ ̄´´              ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.        ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
   ┃│/i:l                 ..:.(人__) |.:.:.:.ヽ:.:.:.:.            .:.:.:.:.:.:.:.:.:.;
   ┃│:i:i:i:l                  ヽ    ノ.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.             :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;
   ┃│:i:i:i:l                    r    へ、:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:            .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
   ┃│l:i:i:il   Y:ソ oノ           G|   _/^○.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.           .:.:.:.  :.:.:.:
   ┃│li:i:i:il   ∠/ |             /  /、__ノ:.:.:.:.:.:.:.:.: , -  - 、        :.:.:.:.:.l     し'
   ┃│.li:i:i:il /,~_゚,_ヽ,          (___/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. / (> ●)ヽ      .:.:.:.:.:.:.し   J
   ┃│..li:i:i:il. ``.し'ノ ~                ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:          ,-‐--、_ :.:.:.:
   ┃│. li:i:i:il                       ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:         /;,;,;,;,;,;,;,;,;,;
   ┃│ li:i:i:il      /                ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.     ./;,;,;,;,
   ┃│ .li:i:i:il      i                    ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:   ./;,;,
   ┃│  li:i:i:il.    /                   ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.. /;,
   ┃│  .li:i:i:il   彡,                  ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__
   ┃│  li:i:∩,  / ヽ、,     ,.ノ          ..:.:__,-‐-
   ┃│  .li:i丶ニ|    '"''''''''"´ ノ    _,-‐'´
   ┃│   li:i:i:il ∪⌒∪" ̄ ̄∪
   ┃│   .li:i:i:il        _,-‐
   ┃└──────────────────────
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                 描きかけの一枚絵を見た時、これを渡された彼女が
              どれほど喜ぶだろうと胸が躍ったのは、今でも忘れられない。
                    巡り会えた親しい1人の人間と、6人の愛しい魔物達。
                 彼女にとってその7人は、間違いなくかけがえのない
                  家族だったのだと、私は強く思わずにはいられなかった。
           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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977 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:16:44 ID:jPiu4YaQ0



         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                       心の奥底を言葉にすることは少なくとも、
                  通じ合える絆というものは確かに存在するのだ。
                     心優しい一途なキメラとの日々の中でそれを
                   確信できたことは、彼女にとっても大きな財産だったという。
         ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





       _/: : : : : _:_:\:_\: : :\
      /二二ニ : : : : : : : : : : :ニ二{
       .}: : : :_:≦ニ二二二二ニミ:_:.}
      |__/::::::/::::::/::::::||:::::::::: ハ:::::::ヽ
       |::::::::::::{::::::ハ:::‐ナ':::::::: |`!-:::::::}
       |::::::::::::l::::::{ l_ノ」|L::::::::」 L:::::: 」
        :::::::::::_:|:::: | x==ミ、   r=ミ.ハ:::!         ……底抜けに、魅力的な子でした。
        } ::::::{ (|:::: |          {:::::|
       .':::::::::ヽ.!:::::|.     、 _ .   人:::|        今でも思い返すたび、敵わないなぁって思うんですよ。
       /:::::::::::::ハ:::::{> ..  __ . イ:::::::::|
     ./::/:::::::,r..:.Ⅵハ\_,⊥:::ノ}::::::::::|
    /::/:::::::/.: : .:.Ⅵハ: : :/.: :.⌒ヽ::::::|
   ./::/::::;r:':.ヽ: : : :Ⅵハ: : : : : : : :.:/ヽ::|
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  ./::/{:::;' .: : : : : :._:.|::::i|`¨7´: : : : : : :∧
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                 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                    一人の女として、思うところは私もほぼ同じだ。
                    彼女を通じて、かのキメラに出会えたことは、
                       私自身にとってさえも幸運なことだったと思う。
                 ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───














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978 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:17:09 ID:jPiu4YaQ0



         ___
       / ⌒  ⌒\        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      / (⌒)  (⌒)\              つくづく彼女の出会いの縁は恵まれたものだったように思う。
    /     __´__    \                  彼女がかつての家族の一人に対しての思い出話に
     |       |r┬ |      |              花を咲かせれば、1夜や2夜では終わらないだろう。
      \       ゙ー'    ,/                彼女がその気になれば、無限に思い出が溢れてくる。
      /⌒ヽ         ィヽ      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      / rー'ゝ       〆ヽ
    /,ノヾ ,>      ヾ_ノ,|
    | ヽ〆           |´ |




          ____
        / ─  ─\               ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
       / (⌒) (⌒)\                     一人で、それだ。それが、7人もいるのだ。
     /    (__人__)    \                    いち生涯の中で、これほど深く語れていつまでも
     |     ` ⌒´     |                  思い出話に浸れる友人に出会えたことが、
     \             /                        幸福と言わずしてなんと呼べようか。
     ノ            \              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
   /´               ヽ
   |   l              \
   ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.
    ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


.

979 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:17:49 ID:jPiu4YaQ0



      / ̄ ̄\ ( ;;;;(
    / ._ノ  ヽ、\) ;;;;)          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    |  (⌒)(⌒)/;;/                  出会ってから4年も経たないうちに、
    |  (__人__)l;;,´|                   二度と会えなくなった仲間だっている。
    | ./´ニト━・' .l                   それだけの短い間の思い出だけで、
    | .l _ニソ    }                      1夜も2夜も語り明かせる友人達だ。
     /ヽ、_ノ    /                ───━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    __/  /    ノ__
  / /  /       `ヽ.
  /´  ./       ,.  ヽ.
  ト、_,/.       |、  ヽ
   |         |/  /





    r‐- 、. ___ ハ
    l iヽ ヽ´   `ヽ!、
   /´.!       @  o)
  Y  `´    , -ー 、__ヽ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  l       /::..:::...ヘ、::ハ´                底抜けに魅力的だったという言葉を借りるなら、
  i      /:..::::ノ   ヽ:::)                     それは私から見た彼女にだって言えることだ。
  ゝ___ノ :/:..:::( ( ⌒) l:(                     そんな彼女を形作ったものが何かと言えば、
.  ハ::ノ::::ノ:::::ハ  ,, r‐ァl ::)                   私は迷わず、7人の家族達との出会いだと答える。
  ´  .)Y   y.´     ̄,y            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
      /⌒ トー‐i´
     ./  /`ヽ___i
    /  /    l
  ___/  /     /
 (_⊂_ノヽ__  /
         ̄l


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980 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:18:35 ID:jPiu4YaQ0



                                 ∧ _,,
                                    (゚ー;;゚#)
                                 /;; ;;;|
                               ~(メ;_;;;ノ

      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                             魅力的な人物とは一体何なのか。
                 家族を愛し、今を全力で生き、他者の幸せを掛け値なしで願える者。
              それはきっと、人も魔物も問わず、魅力的な人物を象徴する一因だと思う。
      ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───





          i^,\ _,,_ /^l
          lノ  ⌒ i|l ⌒ヾノ
         シ " ( ⌒)  (⌒ )ミ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
        メ  =   (__人__)  =ヽ                 彼女の出会った家族達は、みんなそうだった。
       彡           ;ミ                      彼女を愛し、明日への道を常に求め、
         ヾ         ン _                 仲間の幸せを心から願える魔物達。
     /  ̄ /     ""    ヽ /\                  誰が何と言おうとも、確信できる事実だ。
    /   /      _     /  /        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(__.ノ ̄ ̄|\/|
    |              | /
    |__________|/





  , ⌒ハ              ハ⌒ 、
  j:::::::::ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ .:::::::::i
 ノ:::::::::j(ノ ..::::....::::..:::: ::. .ヾ)':::::::::::i
 ル:::::リγ::..:::::..:::...ヘ、: : : :: ノy:::::::リ          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
  Yyノ ノ :ノ...:ノ ノ  ヽ ::::::) ルリノ                       彼らとの出会いなくして
    リ::::::( ( ⌒) (⌒::(___                  今の彼女は無かっただろうと私は思っている。
.    ハ::::ハ  ,,  r‐ァ リ) )__   )               そしてそれは、彼女自身も言っていたことだ。
     ) ) )/⌒,  ̄ノくハ(/  /           ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
    (,(.( '  /  い ノ:::)) /
    ノ/)/  /ヾ ソ ̄(( /
     ,' /  /   Y    Y
     l:  /......    .....  i
     |,/.. ::::::::   ::::: .ノ


.

981 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:27:32 ID:jPiu4YaQ0

           ノ:x:‐――――<_ : : : : : : : : : : : : : : ∧
          〈/ :::::::::/:::/! |::|:::::::::::::ハ::::`<: : : : : :\: : : :}
          /:::::::::::/:::/十ト|:::::::::::::|」_::::|::|`ヽ: : : : ヽ: /
          |:::::::|:::{:::x==ミx∨:::::::::| }:::::::`l::|:::::/\: : : :.〉
          l:l:::::l::::〃んハ ` ∨:::: ィ7云刈:|::/::::/:ヽ: :/
           |:|:::::|::::i| ぅ::::!     ̄ んハ 》.':::::/::::::∨       片時たりとも忘れられない思い出です。
           L! :::L::」 `¨´     弋_ツ /:::::/ }::::::|
            //:::}::八      '      /:::::/.ノ:::::::!          私を今日へと導いてくれた、できる夫の真っ直ぐさ。
        //:::::,'::::::l\   ー    . イ::::/::::::::i:|:::|
          //:::::::}:::::: !: : >。.. _ ...。<:/::::/:::::::::::i:|:::|         やる夫の心強さ、やらない夫の高潔な強さ。
       //{::::::/::::::: |:\: :.>ヘ<: : :/::::/: : 〉 ::::i:ト::{
      / x:〈://::::::: !: / -- 7: : /::::/: /{:::::::i:| ヾ:.、
     i{ /: : ://::::::::://   --┐:./::::/: : : : :ヽ:::i:|  \
      /: : ://::::::::/:/    --ミ:.,':::::,': : : : :/:\|    ヽ
       |: : 〃,:::::::/: {     r ノ {::::::{>=彡: : : : ヽ     }i
      }: : i{ {:::::::{: ri     /¨´: :.|::::::|: : : : : : : : : : }_ .ノ
      人: :.`:∨:::}∧`ニニア: : : ;ノ|::::::|: : : : : : : : : :.' ̄



             )二二ニ≠: : : : : : : : : : :.`ヽ : : : :\ハ
                /:フー―ミニニ二:_: : : : : : :\: : : :\
             /:://:::::::::/::|:::::::}::::}::::::::::::: \ : : : : :\ : : :/
            ./:://::::/::/:::┼:::ナ/::::::::::::::}::::::\ : :ヽ: :\:{
           {://{:::/::/, ゝ、:::://}:::::::::::::/:::::::::::::\: : \: :〉
            .i{ i八L/ f:} \' /::/::::::/::::::::::::::::::::::ヽ :./         できる子の純粋さ、でぃの優しさ。
                 _.ノ  {(  //::/::::::/::::/:::::::::::::::::::::}_/
               {    ー   /::/::::::/ヽ/:::::::::::::::::::::/          ねこ夫のひたむきさ、やらない子の気高さ。
              .      /::/::::::/ノ ノ::::::::::::::::::::/
              人 ー /イ:::::::/-イ::::::_:::::::::: {          いくら言葉を重ねても話しきれないぐらい、
          _ /:::: `ー'/::::::/」:::::{ ̄: : : :`ヽ:::ハ
      / フ:::::::r': : :〃::::::::/ ̄: \::\: : : : :ノ::::::}!            素敵な思い出を残してくれた。それが、あの子達です。
     // /:::::::::: {: : :./:::::::::/ : : : : : :\::\: : :}::::::ノi!
      {:{/:::::/ ̄ ヽ:/:::::://-―――; .:.\::\':/ |
     .}{::::/   〈: : : {:::::// : : / ̄; : : : : :.):::::}、  :!
      ノ Ⅵ   /ヽ: :|::::{:{ : ̄/ ̄: : : : :.:/:::::/ }__.ノ

982 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:29:06 ID:jPiu4YaQ0

        /:l: : >'::/:::::::/::::::::/:/:::::>: : : : \: : :.(
.       l: :l.´:::::::/:::::::/:::::∠::::/::::/::::::::::\:\:\ ノ
      l: : : : !::/::::::/:::::/::::::/::メ:::::::::::;::/::::::\:\:{
       l: : , -、ヽ.:;イ:::;xf芹ミ" /:::::::::://}|:|::::::}::ヽ: :〉
.      l: : {l´`` l.:::!::::{;し∨ /::::::::::/メ/:|:|:::::,:::::}∨        すべてが、今の私を在らせてくれる過去の日々です。
     l: : : ヽミ-:!::::L/ゞ-'   L::::::x=ミ、::刈::/::::/::}
      !: : : : : ヽl:::::{         ∧;) 〉::::::/::::/::/       みんながいてくれたから、私はこうしてここにいる。
    _,l: : : : : : : |:::::|   ヘ  ' ゝ'".:::::/::::/::/
.  , < :l: : : : : : : |、:::|、  、:::ノ   ∠:/:::://          何年経っても、この想いは変わらないと思います。
 幺.: : :l : : : : :ヽ ,|' ::l: `:---- ...イ::{::::T´/
く:へ:\l: : ヽ: ./::∨ハ: : `: :`ヽ:|:|:|:::|::::i|
, -‐= 、:l: : : :y': : : :∨∧:\ : : :}|:|:|:::|::::l{
´ ヽ   \: :.\.: : :.∨∧.: : : :.ノ`ヽ:::!::::!\
`ヽ. \  r \: :\:ヽ}::::::}i :<:_: : : }::|:::ハ  ヽ
   \.)′ 、 ヽ:_:>!:::: |i\:_://`ヽ:∧  }
    /,    .    |::::::||ミニ彡′    \ .ノ



            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                     名前を想うだけでも悲しい過去は蘇るはずなのだ。
                     それでも、彼らの名を出し過去を語る時の彼女の表情は、
                    まるで憧れの人物について語る時のように輝いている。
                  眩しいばかりの笑顔が物語るのは、友人達との思い出に対する
                彼女の強い思い入れと、そんな友人を持ったことへの誇らしさ。
            ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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983 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:29:36 ID:jPiu4YaQ0



        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                          過ぎ去った過去は二度と戻って来ない。
                 手を伸ばし、過去そのものの反復や改善を求めることは愚の骨頂だ。
                   輝かしい過去にも、苦い過去にも、同じことが言えるだろう。
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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":;;;wリ゙W゛jリwj从リj  从 MwM 从 ゙''、,,_.,.__,..,._,.,_.,...,_..,._,.__,..,._,.,_.,,,,-‐'゛wj从 W:;,':,:;.,:;.:从wW从リj
 从 wwリ゙W゛jリwj,、,、,、从リj"W゙リw;yノw''"                 ゙''、,,゛jリwj从リj  :;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`
wMwM 从;: `:、 ゙''、,, ``'.、 ,:`:,,,,‐'゛' ~    ~    '' ゚   ;~ ,;    wwリ゙W゛jリwj,、,、,、从リj",:.:.、;:...:;;wリ゙W゛jリwj.:
 `:、,, `wリ゙W゛jリwj从リj`'.、 ,:                          `゙''、:::.. リwj,、,、,、从リj"::::::
 ''wリ゙.,.,.,.,..wj从リj`'.、 ,:,-‐'゛         '    ,.;    ~' ',;   ''"'     `:、 ゙''、,,'.、゛jリwj从リj `:、 ;;wリ゙W゛jリ:、
 '' ;~'',;''',;' jリw j ;: ー''' "゙゙     ''"' ,,;            ~              ``'‐.、 :;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`
W゛jリ wj 从,,,,;~'',;''゚                  "        ~' '  ,;''        ~'ー:;.:;;wリ゙W゛jリwj".:;.:'"゙:.:゙,:;、,
,;'',;' v'゚ ;~,;''゚ ;  '゚ ;      ~' ',;   ''      ,             ~'   '      ``リ゙W゛jリwjr'
,;'',;''゚ ;~                             ~         '゚   ;  ~' ',;''       `゙''、:::.. リwj'゚
                    '゚        ,        ~' ',;''                     `゙'':::..wj
             ''"  '"   ~'           ,,       ,;''   ~   '゚   ;  ~' ',;''       `゙''、


        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                    たとえどんな素晴らしい過去があっても、再びかつてと同じ時を
              刻むことは出来ないのだ。運命が許すのであれば、金色の思い出を
             再びその身で実感してみたいという想いは、誰しもあるのではないだろうか。
        ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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984 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:29:48 ID:jPiu4YaQ0



          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   そんな輝かしい思い出の数々が、今の日々に残していった
                 遺産を胸に抱き、明日を歩んでいくことが未来に繋がっていく。
                 今は亡き友人の数々との思い出を胸に前進する彼女の姿は、
                きっとそれを最も正しい形で体現していると私は思っている。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
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            。 .  .。    o   .. 。 ゚  ゚ , 。. o 。* 。 . o. 。 . .
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             。 .  . .   .   .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
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              .   。  ゚ ゚。 。, .。o ☆ + ,゚。 *。. 。 。 .    。    .
             ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .
            ゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚. ° 。 .   ,      ゚    ゚
             。, .゚。 + ☆。,゚. o。 。+ 。゚.,  . ゚    ,     /     。   .   .
             ゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ 。 。 ゚。 ゚ 。  ゚   /
            ゚` .゚ .゚. ゚. . ゚  .  ゚  .   ,  .  .  ☆   .  .   。      ゚ .
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                  過去は決して、取り戻せず、消えず、変えられない。

                        決して変わらず、無くならないのだ。
                 その積み重ねの末にあるのが今であり、未来を作っていく。
          ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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985 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:30:13 ID:jPiu4YaQ0



              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
                   時の流れは常に移り行き、過ぎ去った時は戻らない。
                   ただ一つ確かに異なるのは、過去は必ず残るという事実。
              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
           :::.             ::::::::::.:::.:::.::(´
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              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                   彼女の過去を彩った7人の家族達との思い出は、
                今も彼女の胸にある。それは苦難を乗り越えて安寧溢れる
                      彼女の日々を支える、今も確かに存在する礎そのもの。
                          だから彼女は、今日も笑うことが出来る。     
                     それが彼らが紡いでくれた、今の彼女への最も尊い財産だ。
              ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


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986 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:30:28 ID:jPiu4YaQ0



                  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                         重ねられた思い出は決して消えない。
                        その末に今あるのは、かけがえ無き彼女の幸せ。
                  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───


                       __________
                    r´ ´\                \
                    (    \                \
                     \     \              \
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                                \   r´=========r´
                                 \ 《 三三三三三三三三三=
                                ヽゝ==========ゝ








                  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───
                        これはかつて一人の人間を一途に愛した、
                          7つの輝かしい命の正史録。
                  ───━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━───









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987 : ◆V/FGdX7aTo [sage]:2013/04/21(日) 06:31:46 ID:jPiu4YaQ0
以上の投下を以って、本編以外の投下は全演目終了となります。
残るは次スレに投下する2編を最後に、完結する次第です。
長い連載期間でしたが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。


998 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします [sage]:2013/04/21(日) 10:57:28 ID:Bd.FhjE.0
こんな全力で泣かしにかかんなよ……ダメだろ
何より、泣かされて良かったと思ってしまう俺がダメだろ



999 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします [sage]:2013/04/21(日) 11:36:19 ID:IIVszvRE0
乙でした

いきなりエピローグになってたからびっくりした

1000 :安価スレッドはEXへ!纏めて落とします [sage]:2013/04/21(日) 12:44:06 ID:c.DvIoFM0


残りも楽しみに待っています。


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